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らいと☆ふぁんたじー  作者: 神城 奏翔
旧らいと☆ふぁんたじー
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第1話 光の始まりは突然に…… part1

初めましての方、はじめまして。

一度でも私の作品を見てくださっている方、二度目まして。


加那 翔というものです。



さっそくですが……


色々とやっちゃいました……orz


・この小説は、完全な見切り発車です。

この後、どうなるかなんて作者にはまったくわかりません。


・タイトルが思いつかなかった……

今のところ、これでやっていこうと思います。仮でですが。


・あらすじがめちゃくちゃ

すみません、思いつかなかったんです!!


まぁ、そんな感じで欠点だらけですが、見ていただけると嬉しく思います。


「……今日も欠席はなし。っと、それでは、朝のSHR(ショートホームルーム)を始めます」

 いつも通りの定時に行われる朝のSHRの時間。

 俺こと御影(みかげ) 光輝(こうき)は、窓側の一番後ろの席という授業中など寝てもバレ難い特等席を手に入れた運の良い少年だ。

 ――とまぁ、自慢をしたところで意味はないのだが。

 特等席を手に入れた俺は、例のごとくSHRの時間を寝ようと思っていた。

「さてさて、今日で二年目の入学式後日という日が巡って来ましたよ」

 だから何なんだ? という冷静なツッコミを入れつつ先生の話を聞く。


 加賀美(かがみ) 音夢(ねむ)

 俺達――二年B組担当の教師であり、少しおっとりとしている女性だ。

 そのせいで生徒達の間でついた渾名が、音夢タンなのだ。

 普通なら先生相手にこんな呼び方をしたら、十中八九、怒られるだろう。だが、音夢先生は思いのほかこの渾名が気に入ったのか、呼ばれると嬉しそうにしていたことがあった。

 生徒と仲良くなった証だってさ。まったく、他の先生とは一味違うな。

「去年は入学してきたばかりで、この学校のことで混乱していたかも知れませんが、一年間をかけて、この学校の要領もわかってきたことでしょう。なので、今年からはより一層、魔法の勉強に集中して欲しいと思います」

 普段のおっとりした感じとは、対極のきっちりとした挨拶をしていた。音夢先生の真面目な挨拶を聞いたクラスメイト達の反応は、意外なことに普通だった。もっと驚くのかなと期待した俺がバカだった。

(……それにしても、魔法なんて御伽噺(おとぎばなし)の中の存在だったのにな。まさか、俺にその魔法を使う素質があるなんてな)



 魔法――。

 現代には存在しないとされているモノの一つ。

 だが、表向きに魔法が出ていないだけで、実際のところは存在している。

 表向きに魔法が出現していない理由は、たった一つ。俺達……魔法使いが闇に紛れて魔法を使っているからだ。そうすることによって必然的に、魔法の存在が外にバレることがなくなってくる。


「……これにて、私のお話は終わりです」

 先生の締めの言葉を聞いた直後、クラス代表の女子が号令をかけようとする。

「あ、ちょっと待ってください。もう一つ、報告しなければいけないことがありました」

 代表の声に慌てたのか、あたふたしながら終わろうとする生徒達を止める。

「……今日からこのクラスに新しいお友達が増えます」

 つまりは、今日からウチのクラスに転校生、ないしは転入生が来るということだよな。

 あまり関らなければいいだけの話だが、めんどくさいやつじゃなかったらいいな。

「おいおい、マジかよ……」

「俺としては女の子がいいな。このクラス、無駄に男が多いし」

「だよな。可愛い子は全員、ウチのクラスの無駄にイケメンな連中に取られるし」

 と、新しいクラスメイトは女子が良いと言い張る残念な男子生徒。

 ウチのクラスで無駄にイケメンが多いのは、仕方ないことだと割り振れっての。

 そんなことを僻んだって意味のないことなのだから。

「ねぇねぇ、転入生は勿論、男の子だよね?」

「そうそう……、男共はわかってないな~。転入生はカッコイイ男の子って決まってんの」

「え、でも、可愛い女の子なら私はアリだと思うけど……」

 その哀れな男達の意見に否定的な女子生徒達。

 一部、男子と同じ考えの人がいるけども気にしてはいけない。

 ……ちょっと特殊な性癖を持った女の子がウチのクラスにいるだけのことだから。

 


「はいはい、勝手な予想はそれぐらいにしなさい。転校生さんが入り難いでしょ」

 ――あ、転入生じゃなくて転校生なのか。

 女子達が転入生だ、と言っていたことを遠回しに訂正する音夢先生に微笑んでしまう。

 普通なら女子達に直接言えば済むだけの話なのに、わざと遠回りをして生徒達に気づかせるという。生徒や周囲の人を優先する先生の考え方が面白い。

 教師というもの、バカ正直に教えればいいわけじゃない。

 入学当初に音夢先生が言った言葉。

 それはほとんどの教師を敵に回すような台詞かも知れないが、俺は音夢先生のその考え方が好きだった。わざと教えるんじゃなくて、自分達に気づかせるためにヒントは出すが、決して答えは出さないという。どうしても答えがわからないときには、教えてるらしいが。

 自分で考えて結論を出すことが一番、大切なことだと知っている音夢先生だからこその教育方針だ。


「では、転校生さんの登場です。どうぞ」

 音夢先生の招待の声と共に、教室に備え付けの扉がガラッと勢いよく開く。

 そこにいたのは、雪のように長く艶やかな白銀の髪を携え、キリッとした瞳が特徴的な女の子だった。

「……氷室(ひむろ) 雪羅(せつら)です。よろしくお願いします」

 彼女の口数少ない自己紹介を終えた直後、教室の端にいるはずの俺と目がばっちりと合った気がした。

「っ!?」

 彼女の冷たい瞳と合った時、何とも言えない感情が俺の心を締め上げた。

(なんなんだ……。あの子の眼は……)

 彼女と目が合った瞬間、俺は何故だがとてつもない寒気に襲われた。

 まるで獲物がエサを見つけて舌なめずりをしていた所をエサ側の視点で見ていた感じだ。

 単刀直入に言うと、狙われたような視線だった。

「氷室ちゃんは、あの有名な紅帝(こうてい)学園からの転校生です。……あ、ちょっと、氷室ちゃん!?」

 音夢先生が驚くのも無理はない。

 転校生は先生の言葉を聞くことなくある一点を目指して歩いていた。

「……やっと会えました」

 魔法の力がトップクラスな学校からの転校生と言うことに驚いていた俺だったが、これ以上に驚く光景を目の当たりにするとは微塵も思っていなかった。


「唯一の私の主……、御影 光輝様」

 少女は俺の座っている椅子の横に騎士のように傅いたのだ。

 俺の名前を一字一句間違うことなく言葉を添えて。

 少女が口にした名前と俺の名前が一致していたことや、俺のことを様付けで呼んだことに今まであまり関らなかったクラスメイト一同は驚く。

 ――別にざわざわするのは、いいし、こっそり噂を流すのも別にいいよ。

(だけどな、これだけは言わせてくれ)

「なんで……、なんで俺なんだよー!!」

 こうして俺の理不尽で摩訶不思議な高校二年生の物語が幕を開けたのだ。



今日中にもう1話、更新できたらいいな~

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