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子守唄  作者:
1/1

プロローグ





彷徨う私を拾ってくれた、主。私は主に生涯の忠誠を誓った。


―――その日から、忠誠心と引き換えに少女は涙を失った。




「暗闇で楽しげに歌え 夢など持つな 持たれば忘れ 主の元から消え去りよ♪」


 真夜中に少女は歌う。屋根の上で、笑いながら。少女の髪は、まるで夜の闇みたいな、黒。


「君のためなら 鎧にもなるよ 君が願うなら 私が叶えよう 叶わぬ願いなら 星に願おう」


歌は続く。彼女が歌うと、闇が満ちていく。


「んー・・・♪」


 少女は闇をかぶったまま、気持ち良さそうに背伸びをした。


そして、とんっ、と後ろに飛んだ。なんて、闇の似合う少女なのだろうか。


「!」


 どさっと木の上に仰向けのまま着地した。彼女はそのまま体勢を整え、寝転がったままでいた。


「・・・・ん」


少女は此方に気づいたようだ。


「き、君は・・・?」


「・・・・・・・」


少女は無言のまま、闇に消え去った。



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