【黒猫の箱庭】最初の出会い
匿名性がありますが、ノンフィクション・エッセイです。
私にとって思い出の本とは印象深い本だと思っている。
その為、私にとって印象深い本とは母が私に渡してくれた小学生用の漢字辞典と父方の祖父の家にあった本棚の中の本である。
母が渡してくれた漢字辞典は元は姉が使用していたもので難しい漢字には姉によるルビが振られていた。
その上、よく使用する漢字にはマーカーで線が引かれており読みやすかった事を覚えている。
祖父の家にあった本棚の中にあった本は古事記の他に日本書紀や源氏物語、伊勢物語と言った古典の物が多く百人一首や義経千本桜もあったこれらの本について父や母は勿論の事、祖父や祖母から取り扱いについて特段、注意をされた事がないので好きな時に来て好きなだけ本を読む事が出来たのは幸いだと思っている。
こうして小学生の内から古典に触れる機会があった私は姉と共に夢中で本を読み内容について、あれこれ話をしていた。
小学一年生から三年生の間は姉に難しい漢字について読み方を教わっていたが四年生以降になると聞く事は少なくなった。
後で解った事なのだが古事記を始め竹取物語や源氏物語、伊勢物語や百人一首などの古典は中学で習うものが多く小学校では全く教わらない様な内容ばかり読んでいた事に気付いたのは小学四年生になった時であった。
また小学五年生の頃には先生が自宅から持ってきたと言う楠木正成の自伝漫画や放課後の時間割、森の中の海賊船など私にとっては興味深い本が沢山あり暇さえあれば夢中で本を読んでいた事を覚えている。
ただ残念な事に私の趣味が読書だと言える程の量の本を読んだ事はなく、それらの本の内容を正確に覚えているか如何かも自信はない。
今、私が過去を振り返って、はっきり言える事ば何かしら恵まれた環境にいると言う事だ。
そして、それは今も続いている。
小学生の時に読んだ本が中学生の時に役に立ったと言う事実が一つや二つではない事がその証拠だと言えるだろう。
竹取物語や百人一首、楠木正成の自伝やヘレンケラー、ナイチンゲールそしてモーツァルトの自伝もそうだ。
国語の授業や社会の歴史、英語の読書感想文でそれらの知識は多いに役にたった。
中学生の時に読んだ本と言えば三国志や封神演義、アーサー王と円卓の騎士にデビルマンを主に挙げる事が出来る。
私が中学生の頃、図書館に入り浸っており図書館の館長から父や姉も図書館に入り浸っていた事を聞き、また図書館へ来てくれると嬉しいと館長は話していた。
私もまた知らず知らずの内に本を通して父や姉の足跡を辿っていたのかと思うと感慨深い話である。
中学を卒業した後も私は本から遠ざかる事はなく何かしらの本を読んでいた。
毛利元就、長曾我部元親、浅井長政など戦国武将と呼ばれる人達の歴史小説や漫画で読破のシリーズだと銀河鉄道の夜や君主論及び戦争論、孫氏の兵法など国を問わずに自身が興味を持ったものを読み続けている。
また一回、読めば満足するのではなく家にある物は何度も読み返している。
図書館から借りた本の場合、借りている間に読み返す事は何度かあるが返却した後はまたその本を借りると言う事は控えている。
と言うのも私が入り浸っていた図書館の館長に如何言う訳か気に入られていたが一部の図書館の利用者には嫌われていたからだ。
図書館は好きだが、そこを利用していた他の人からは嫌われているとすれば何事もない様か顔をして通い続けるのには流石に無理があったのである。
尚、図書館の構造としては三階建てであり一階が図書館、二階が大学や大学院などの入試や試験の勉強に勤しむ人が利用する空間となっており三階には郷土資料館がある。
私は一階の図書館の他に三階の資料館へ行った事があり図書館の館長から郷土資料館にある資料について説明を受けた事がある。
また小学生の時に二回、中学生の時に一回、友人を連れて三階の資料館へと行った事もあり、その事を図書館の館長は覚えていたようである。
小学五年生以降は私が図書館へ行く理由は大体、奥にある開架室の本が目的となっていた。
しかし開架室が開く時間は午前十時から正午であり小学生の頃は休日にしか図書館へ行かなかった。
中学生の頃は逆に下校途中で図書館に立ち寄る事が多く本は余り借りなかったが滞在している時間は小学生の頃と比べて長かった事は覚えている。
ただし閉館時間まで居た事は一度もなく図書館の館長に中学三年生の頃、高校受験の勉強に二階の空間にある受験生用の部屋を使う様、勧められたが使う事はなかった。
また中学生の頃、新しく出来た友人から紹介され行くようになった図書館があったが、そこでもまた例の図書館と同様、利用者から難癖をつけられ足が遠のく事となった。
如何言う訳か図書館の館長とある程度、親しくなると図書館を利用する男性から嫌われる兆候に私はあるらしい。皆さんも気を付けて。
家の光の公募に投稿し損ねたエッセイ供養。
※筆者本人(黒猫の箱庭)の許可を得て投稿してます(pixivにも)。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=28869178




