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魔法少女の選択とその先に  作者: prayrita
魔法少女はじまり
2/5

第二話魔法少女初めての戦闘

次の日 いつものように登校すると教室に入った途端

「美月ちゃんおはようございます!」

元気よく挨拶をしてきたのはマホだった

「おはようマホ」

返事をすると、美月の席の前に座り

「美月ちゃん今日の放課後空いてますか?」

「特に予定はないけど?」

「よかったら一緒に遊びに行きませんか?」

「いいわよ」

二つ返事でOKするとマホは嬉して

「やったー」

飛び跳ねていた 授業が始まり退屈そうにしていると、マホが話しかけてきた

「美月ちゃんは将来の夢ってありますか?」

「う~ん今のところは無いかな」

「最近の子は夢とかをもたないのですね少し意外です」


「そういうマホはどうなの?」

逆に聞き返すとマホは

「私は世界平和ですかね」

「へぇー以外ね」

「そうですか?」

「だってマホは妖精じゃない。だからてっきり美味しいものが食べたいのかと思ったわ」

笑い

「むぅひどいです」

頬を膨らませていた 昼休み 屋上に向かうとすでにマホが待っていた

「あっ美月ちゃーんこっちですよー!」

大きく手を振っている

「ごめん待たせちゃったね」

謝りながらマホの隣に

「いえいえ気にしないでください。それより早速ご飯を食べましょう」

弁当箱を取り出し蓋を開けようとするとマホは

「美月ちゃんの手作りですか?」

興味津々といった感じで見ている

「そうだよ」

苦笑しながら答えると


「私も作ってきたんですよ」

と自信満々に答えた お互いに弁当を見せ合いながら楽しく昼食の時間を過ごした 午後の授業も終わり帰ろうとすると、マホに呼び止められ

「これから時間ありますか?」

「別に良いけどどうかしたの?」

不思議に思い尋ねると

「実は美月ちゃんに見せたいものがあるのです。」

真剣な眼差しで言うので断ることもできず、とりあえずついていくことにした しばらく歩いていると人気のない路地裏に着いた

「ここです」

着くなり指を指した

「ここって何もないよ」

周りを見渡しても特に

「静かにして下さい。来ましたよ」

マホが小声で囁く その言葉を聞き黙って見つめていると遠くの方から音が聞こえてきた

「あれは何の音なの?」

不安になりマホに聞くと

「あれは魔法を使った戦闘音です」

そう

「魔法には色々な使い方があるのです」

マホの説明によると

・武器として使う魔法

・防御に使う魔法

・身体強化

・回復など補助魔法

・結界などの特殊魔法

・幻覚を見せる魔法などがある 魔法は誰でも使えるわけではなく素質のある者だけが使えるらしい

そんな会話をしているとだんだんとその戦闘音と共に戦っている二人がこちら側に近づいてきていた


「美月ちゃん隠れてください」

言われるまま物陰に隠れる そして目の前を通り過ぎる二人を見た瞬間美月は自分の目を疑った

(嘘でしょ)

何故なら通り過ぎた二人はクラスメイトである 神崎葵と小森遥香だったからだ そして次の瞬間 美月は絶句する

「えっ?」

なぜなら二人の体が光に包まれたかと思うと姿が変わっていったのだ 光が収まるとそこには魔法少女がいた

「マホあれって」

動揺を隠しきれずにいると

「あれが私たち魔法少女が戦う敵です」

冷静に説明をした

なんでクラスメイトが戦っているのか?いつも仲良く話している二人がこんな風に命を懸けて戦っていることが美月には信じることができないのである

「美月ちゃん大丈夫ですよ。あの子達は魔法少女です。だから心配する必要なんてありません。」

マホは優しく声をかけるが美月はまだ信じられずただ呆然と立ち尽くしていた そしてついに戦いが始まる美月の気持ちを整理させることを許さぬままに

「行くよ美月」

「うん」

マホは美月の気持ちなど知らずに戦いが始まることを残酷にも告げるのであった。美月はまだこの先にまつ魔法少女の運命と残酷な選択が待つことも知らずにいる。

「美月ちゃんそろそろ行きますよ」

マホの声で我に帰る

「分かったわ」

そして美月はマホの後を追いかけて行った そこは不思議な空間だった。まるで宇宙空間のような場所だが、星の輝きはなく真っ暗で、足元もおぼつかないほどだった。

「マホここはどこなの?」

不安になりながらマホに問いかけると

「ここは魔法の領域いわゆる魔力によって生み出された異次元の世界です」

「じゃあ私たちは今どこにいるの?」

さらに質問をする

「それはですね、今から出てくる敵を倒せば分かりますよ」


「そうなんだ」

納得すると、辺りは暗くなり突然現れた

「美月ちゃん気をつけてください、あいつらは強いですよ」

「分かったわ」

返事をすると美月は身構えた すると暗闇の中から人影が現れた その姿はおぞましく、体中からは黒い

「美月ちゃん油断しないでくださいね」

マホが忠告をすると、相手は攻撃を始めた まずは火球を飛ばしてきた 美月はギリギリでかわすと、反撃をしに前に出るが、

「危ないです美月ちゃん!」

マホの叫び声で

「えっ?」

足を止めると後ろに飛び退いた その直後 今までいた場所に雷が落ちてきた

「マホありがとう助かったわ」

礼を言うと再び前に出た 今度は氷柱が飛んできた 美月は炎を操り溶かして防ぐと、そのまま接近し斬り

「これで終わりよ」

止めを刺そうとした時 美月の攻撃は当たることなく空を切った 美月が振り返るとそこには何もなかった

「美月ちゃん逃げて!」

マホは叫ぶと美月を突き飛ばした

「きゃぁー!」

美月は悲鳴を上げ

「マホ!大丈夫?」

慌てて駆け寄ると

「私は大丈夫ですよ」

笑顔で答えた

「良かった無事で」

ホッとしていると

「それより早く立ってください」

急かされるように立ち上がると、

「美月ちゃん後ろを見てください」

言われた通りに振り向くと

「嘘でしょ……」

驚きのあまり言葉を失った なぜならそこには先ほど倒したはずの敵がいるのだ しかも二匹に増えている

「美月ちゃんどうしますか?戦うか逃げるか」

マホは美月に決断を求める

「もちろん戦うに決まっているでしょ」

「了解しました。それでは作戦を言いますので聞いてください」

「わかった」

「まず最初に私が魔法で援護するので、美月ちゃんは一人で戦って下さい」

「えっ?」

マホの言葉に戸惑いを隠せない

「美月ちゃん落ち着いてください。私を信じて下さい。必ず勝ちましょう」

真剣な眼差しで言うのを見て美月は

「そうよねマホを信じるわ」

決意を固める。マホが笑っていたことを知らずに

「それじゃあ始めますよ」

マホは魔法を唱えると美月の周りに風が巻き起こった

「これは?」

「美月ちゃんの身体能力を上げる魔法です」

「凄い体が軽いそれに力が溢れてくるみたいだわ」

「美月ちゃん頑張ってください」

応援されて

「任せて」

元気よく答えると敵の方へ走り出した そして美月は次々と敵に攻撃をしていく その

「これなら勝てるかも」

美月は勝利を確信した しかし

「美月ちゃん気をつけてください。まだ終わってません」

マホは警告を発する 美月は一旦距離をとると

「分かったわ」

美月は冷静に周りを見ると 一匹の敵

「あれはさっきやられたはずなのにどうして?」

疑問に思っていると もう一匹も起き上がり

「嘘でしょ」

動揺を隠せずにいると 敵は攻撃を仕掛けてきた 美月は間一髪で避けると

「美月ちゃん落ち着けば大丈夫です。冷静になってください」

マホのアドバイスを聞いて

「そうだわ冷静に冷静になれば勝てるはずだわ」

自分に言い聞かせるように呟きながら深呼吸をして気持ちを整える その様子を見ていた敵は チャンスと思い一気に畳み掛けてきた 美月は冷静に攻撃をかわしながら隙を伺う そして美月は敵の攻撃をギリギリでかわすと、カウンターで剣を振り下ろした すると見事に命中して敵は消滅した

「やった勝ったわ」

喜ぶと

「美月ちゃん油断しないでください」

マホに注意された

「ごめんなさい」

次の瞬間、美月自身信じたくないものが目の前に広がっていた さっきまで戦っていた黒い人の形のした化け物いや化け物ではなく横倒れている神崎葵と小森遥香だった「なんで二人ともがここに?私がふたりをやったの、、、」

混乱していると

「まさかこんなことになるなんて、でも仕方ないですよね。だって二人は選ばれてしまったんですから」

マホが訳の分からない事を言っていると

「マホどういうことなの?」

美月が問い詰めると「それはですね、この二人が魔法少女として選ばれたからです。美月ちゃんと同じ様に」

マホが答えたが理解できない

「だから意味がわからないんだけど」

美月が戸惑っていると

「さて後は後始末です私の美月さんが華麗に仕留めたわるーい魔法少女の葵ちゃんと遥香ちゃんの後始末」

不気味の悪い笑顔でマホは告げるのであった

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