第一話魔法少女の奇跡と運命
ある日の部活で帰りが遅くなった美月の前に暗い道の中一か所だけ不思議な光を発している場所を見つけた。なぜかしらないまま美月はは何か引っ張られるようにその光に引き込まれるように向かってしますその光の正体は謎の魔法陣であった
「なんだろこれ?」とその魔法陣に入った瞬間に足元から光があふれだし一瞬にして意識を失ってしまった。気が付くとそこは見知らぬ部屋の中で周りを見渡すと一匹の妖精がこちらに向かって笑顔で手をふっている
「こんにちわ~!」
突然の出来事に唖然とする美月だったが次第に落ち着きを取り戻して冷静になって状況を整理しようと試みる
(えっと確か学校終わっていつものように一人で帰ってたら急に強い風が吹いてきてそれに飛ばされるようにして目を閉じたらここにいたんだよね)
「あのぉ大丈夫ですかぁ?」
そう言いながら首をかしげてくるその姿はとても愛くるしく思わず見惚れてしまうほどだった。
そこでようやく自分がまだ名乗っていないことに気が付き慌てて自己紹介をする
「あっごめんね私の名前は神凪美月ですよろしくお願いします」
丁寧にお辞儀をしながら
「私はマホと言いますよろしくお願いしますねっ!」
元気よく手を上げて答える姿もとても可愛らしく微笑ましく感じられた。
それからしばらく二人で話しているうちにだんだんとお互いの事についていろいろと話し始めた。まずここはどこなのかという疑問に対して答えてくれたことは、魔法で作られた別次元ということ、そしてマホと名乗る妖精は魔法少女になってくれる女の子を探していたということその適性が私にあるということ
「それで私が魔法少女になればいいの?」
戸惑いながらも質問を投げかける
「はいそうなんですけど・・・」
少しうつむき気味になりながら言葉を詰まらせる
「どうしたの?」
心配になった美月が声をかけるとハッとした様子で顔を上げ
「いえなんでもないですよっ!!」
慌てた様子で返答を返すとそのまま話を続けて
「とりあえず説明を続けさせてもらいますねっ!」
先ほどまでの態度とは一変してきびきびと説明し始める。
簡単にまとめると、美月の願い事は何でも一つ叶えてくれるらしいただし、叶えてもらう
「願い事かぁ~うーん」
腕を組みながら考え込む美月の姿を見ると、焦った表情を浮かべながら必死に説得してくる
「あのぉやっぱりダメでしょうか?」
不安げな眼差しで問いかけてくるその姿に罪悪感を感じてしまった美月は仕方がないと思いつつも
「うんわかったよ。でもあんまり期待しないでね」
苦笑いしながら承諾してくれた。
「ありがとうございます!」と次の瞬間また来た時のように足元から光があふれだし一瞬にして意識を失ってしまった。そこにはなにもなく今起きたことが夢だったのではないかと思いながらその日は家路についたのだった
「おはよう美月ちゃん」
翌朝教室に入ると隣の席に座っている親友の葵陽菜乃に声をかけられる
「おっはようみつき!」
明るく返事をして自分の机にカバンを置き椅子に座ろうとすると後ろからもう一人の友達である小森遥香に肩を叩かれる
「今日転校生が来るんだって美月は女の子と男の子どっちだと思う?」
「さあ?それより早く授業始まらないかな?」
そんなことを話していると先生が入ってくる
「はい皆さん席に着いて下さい。今日は新しいクラスメイトを紹介します。入って来てください」
すると扉が開き一人の女子生徒が入ってきた瞬間男子生徒たちはざわめき始めた。その中美月だけは別の意味で驚ていたなぜなら、その女子生徒は昨日の夜謎の空間で話していた妖精のマホであった
「それでは自己紹介をしてもらえますか?」
「はいっ!私は神薙マホと言います。これからみなさんと一緒に過ごしていきたいと思っているのでよろしくお願いします。」
そう言うと深く頭を下げると拍手が起こり歓迎ムードになっていた。
「それじゃあ空いている席に適当に座ってもらえるかしら?」
「はいわかりました」
そう言って窓際の一番後ろに座り美月の方を向いて小さく手を振ってきた
「それじゃあ授業を始めるわよ」
そうして授業が始まったのだが、マホは教科書やノートなど何も持っていなかった 不思議に思っていると、美月の視線に気づいたのかウインクしながら人差し指を口に当てていた。
すると、チャイムが鳴り響き昼休みの時間になった
屋上へと向かうと。するとそこにはすでに一人の少女がいた。
「あっ美月ちゃーんこっちだよー!」
大きく
「はいはい分かったから落ち着いてねマホ」
マホと呼ばれた少女は頬を膨らませながら
「だってぇ楽しみで仕方がなかったんですよ!」
と大きな声で話すと、美月は慌てて周りを見渡し誰もいないことを確認するとホッと一息つくと
「なんであなたがうちの学校の転校生としているの?それに昨日と姿も違うし」
「えへへそれはですね。実はここの学校の生徒として混ざって美月をサポートするためです!。それともう一つ姿が違うのは私も魔法が使えるからなのですよ。」
マホは自慢げに胸を張ると、美月はため息をつく
「それでサポートっていうのは?」
「はい。私は魔法少女のサポートをするためにこの世界に来たのです。だから一緒に頑張りましょうねっ!」
笑顔で握手を求めてきたのでそれを握り返すと
「それじゃあさっそく特訓を始めましょうか!」
「えっちょっと待ってまだ心の準備が・・・」
美月の言葉を無視してマホは魔法を発動させる
「マジカルメイクアップ!!」
呪文を唱えると同時に美月の周りに光が集まりだした あまりの出来事に呆然と立ち尽くしている美月にマホは
「美月ちゃん早く変身しないと大変なことになりますよっ!」
マホの声を聞き我に返った美月は
「そっそうだよね。ごめんなさい」
謝りつつ慌てて呪文を唱え始める
「マジカルチェンジ!」
次の瞬間、美月を中心に魔法陣が現れそれが一気に広がり美月の全身を飲み
「きゃぁぁぁぁぁぁ」
悲鳴を上げながら消えていった しばらくして
「もう大丈夫ですよ」
声が聞こえたので恐る恐る目を開けるとそこは見たこともない部屋だった
「ここはどこなの?」
不安になりながらマホを探しているとあることに気がついた
「あれ?私服が変わってない?」
先ほどまで制服を着てたはずなのに今はなぜか魔法少女のような服を着ていた 困惑しながらも鏡を見るとそこには魔法少女となった自分がいた
「これが私?」
信じられない
「はい。その姿が今の美月ちゃんの姿ですよ」
突然背後から声がしたので振り返るとそこにマホの姿があった
「本当に私がこんな格好になっているなんて」
驚きながらも自分の姿をまじまじと見つめている
「それじゃあ次は魔法の使い方を教えますね」
「うんわかった。」
「まず最初に手を前に出してください。そして目を閉じて自分の魔力を感じるんです」
言われた通りにすると体の中から何か温かいものを感じた
「そのまま集中してくださいね。イメージするんです。炎とか水とか」
美月は言われるままに想像をするすると手のひらから
「できた!」
小さな火が出てきた
「おめでとうございます。これで基礎的なことは終わりなので後は実践あるのみですね」
「ねえ今思ったんだけどさ、これって人に見られたらどうなるのかな」
心配そうな顔をしながら聞いてくる
「これは魔法です現実に影響も与えますだから周りの人にも見えてしますのでしっかり気を付けるのですよ」
「分かった」
「それじゃあ今日はこの辺にして帰りましょっか」
「はーい」
こうして二人の一日が終わった、これから先残酷な真実と向き合うときが来ることを知らずに