はじめて枕
異世界に俺が求めるのは、平穏。
とにかく幸せ。誉めてほしいし、とにかくチクチクしたことは排除したい。
今、それは現実になろうとしている。朝起きると美人さんがいて、おはようと言ってくれる。まずお着替えの準備をして、優しく暖かい手で服を脱がしてくれる。もちろん任せてもよいが俺は自分で着替える。
あえて、ボタンをかけ違えてみたりする。オーロラは優しくボタンを外し、つけ直してくれる。その柔らかな指が直接自分のお腹に触れるのをとても好ましく思った。
嫌いとか、気持ち悪いとか思っている男にさわれますか? 俺はさわれないと思った。
「オーロラ、耳が痒いんだ。耳掻きはあるかな?」
「はい、勿論です。」
彼女はお布団に座って、ぽんと太股に手をおいた。右手では既に耳かき棒を持っていて、やさしく微笑んで。
膝枕というのは、その言葉が表すように女性の太ももの上に頭をおいて枕とする行為だ。俺はそれを想像し、緊張から顔を赤らめた。そんなに近くでは女性の、ある種くらくらとするような甘い香りを嗅いでしまうのだ。
手を伸ばせば、あのメイド服に包まれた生足や、形の良いお胸を好きにできる。無論、そう言うことはしないが、考えただけで良かった。
オーロラの太股はすごく柔らかい。それで、スフレケーキみたいにしっとりと包み込む感触があり、俺は彼女の生足に顔を埋めたい欲望にやられてしまう。
そんなよこしまな考えをよそに、彼女は俺の耳をちょんとつまんで耳の穴を見た。彼女の視線と、じんわりと蕩けるように熱い吐息がかかる。首もとには彼女の柔らかな髪の毛がハラハラとかかった。
「ち、ちかいです」
「ごめんなさい。目が悪いので」
オーロラはそう言ったが、ここ数日そんな様子はなかったのを俺は知っている。
耳掻きは最初、穴の入り口を擽るようなじれったい感触が続いた。
「あの、もっと奥までお願いします」
痒みはもっと奥からだ。それに自分でするときももっと奥までいれている。
「……」
ズボッ!っと音がして、つんという刺激があり目に涙が滲んだ。
「ツツツツ!!!」
それは、咳の出てしまうような際奥の少し手前、一番気持ちがよい所に届く音だった。ジクジクとした痒みは、はしたない震えた声でのお願いを誘発させる。
「オーロラ、はやく、カリカリしてぇ……」
耳の奥で、かゆみの原因にチョンチョンと耳掻き棒が当たるのを感じた。それはゆっくりと引き剥がすように、そして焦らすように本当にゆっくりとこそぎとる。
「ああああ!!!うううっ!気持ちいい!!」
俺はオーロラのスカートにしがみついてよだれを垂らしていた。気をやってしまいそうな気持ちよさが幾重にも重なり、ジクジクと心の中の膿を掻き出すように耳を綺麗にしていくのだ。
すっかり耳奥の痒みは無くなっていた。
口惜しい。出来ることならば、このままいつまでもこの太ももにしがみついてこの快楽を味わっていたい。耳掻き棒はあっけなく抜かれてしまった。
はぁ。残念。
その時である。フゥーーーっと彼女の生息が穴に吹き掛けられた。恐らくゴミを飛ばすため。でも俺にはあまりにも甘い息。
「オッ!!」
彼女のお日様の良い匂い。耳のなかでブルブルと震えて、足まで震えが伝播する。その感触にぼくは、俺は必死にオーロラを掻き抱く。
上を見上げると顔を赤く染め、頬をピクピクと震わせたオーロラがふくよかなお胸越しに見えた。おっぱいおっきい。
「さぁ、反対側も。」
反対側。そう、もう一度あれを味わえるのだ。俺は、くるんと一回転して彼女のお腹に抱き、再びの甘美な衝撃を受け入れる準備をする。
「オーロラ好き……」
「私もでございます」
ゾリリリリと肩を震わせてしまうような感触が耳の中でした。
くふぅ!!!メイドさんの膝枕みみかき!これは良いものですね~!!!
おっと涎が。
これは僕のだ。他の人にはぜったいあげない。