手紙
面白いので、是非読んでくださいッ!!!
「お嬢様。アリシア様からのお手紙です、、。」
「ありがとう…。」
「…何通目ですかねぇ…?」
「10通目よ。」
「いい加減行ってあげたらどうですか??」
「いやよ。ヒロイ–––いや、アリシアさんとは行けないわ。」
「何故ですか?可哀想ですよ?」
「そうねぇ。あ、良い事思いついたわ。」
「良い事、ですか?」
「えぇ、とっても良い事よっ!メアリー、紙とペンを!」
早速手紙を書かなくちゃっ!
えぇと、アリシアに返事と、殿下にお誘いの手紙を出すのよっ!
殿下は同じ屋敷でも広すぎるので、2つに分かれているのだ。
よし!完璧だわ。
「これ、出してきてちょうだい。」
「はい。かしこまりました!」
〜30分後〜
「お嬢様。お返事ですっ!」
「おら、えーと、アリシアはOKね。殿下も…行ける…!やったー!!」
ガタっ!と、立ち上がる。
おっと、しまった…!
「お嬢様。せめて淑女らしく喜んでくださいませ…。」
「うっ!やっぱりお嬢様は大変ねっ!」
「それはそうと、ご支度をっ!」
「そうね!ドレスは、涼しげな薄い水色で、裾にレースが付いている–––」
着々と支度が進んでいく。
〜さらに15分後〜
「出来ましたっ!お綺麗ですっ!帽子もちゃんと被ってくださいね!」
「わかったわ。馬車を待たせているから、早く行きましょう!」
屋敷の大きな扉の向こうには、豪華な金色の薔薇がついた、王族の印の付いた馬車が待っていた。
まるでシンデレラの馬車みたいっ!
いや、それよりも素敵だわ!
「行ってらっしゃいませ!楽しんてで来て下さいっ!」
「留守番宜しくねーっ!」
「はーいっ!」
ガタンッガタンッと、馬車が揺れる。
見慣れる屋敷の前を通り過ぎ、広場に到着する
「お嬢様着きました…。」
「はいっ!帰り宜しくっ!」
「承知致しました。今日は元気ですねお嬢様。」
「今日はじゃなくて、今日も、でしょう?」
「ははは、 敵いませんね。では、行ってらっしゃいませ。」
「えぇ。」
全く!ダニエルったら!!
行くわよっ!
「お待たせしましたっ!殿下、アリシアさんっ!」
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