10回目の人生
悪役令嬢の物語!でも普通の小説ではありませんっ!笑いありの、楽しい物語。是非読んでください!
ドンッ「っ!あんたなんて!あんたなんて…。アル様に愛されるのは私よ!」
階段から落とされ、頭から血が出る。
殺してくれてありがとう!痛いけど…。
まぁ、慣れてるわ。えーと、今ので…9回目ね!まぁ無理もないわ。
あ。もう意識が無い…。アリシアちゃん!がんばってね!
こうして、9回目の人生に幕を閉じたのだった。
* * * *
パチっ目が覚める。「メアリー!」
メアリーとは、私のお付きの侍女のこと。
「お嬢様。お目覚めですか。学園に遅刻しますよ!」
学園とは、クリスティグア学園のことだ。
私は、前世の記憶がある。
川田日向。それが私の名前だった。
ここは、私がオタク 並みにハマっていた乙女ゲーム、 恋と魔法の学園の世界だ。
訳して恋学。学園には、それぞれ、攻略キャラがいる。
私の婚約者のアルバート様もそうだ。私はいずれ婚約破棄される。
だけど… 私はむしろ婚約破棄されたい!
何故かというと、私は、アリシア…ヒロインが大好きだからだ!!
なんといっても、声、顔も可愛いし、アルバート様に選ばれるだけある。
アリシアちゃん!私、早く婚約破棄 出来るように 頑張ります!
「メアリー、制服を!」
* * *
桜の花びらが舞い散る。取り巻き達と話している、髪をクルクルと巻いている、何ともいえない、令嬢がいる。
あれは…「エミリア様。ご機嫌よう。」
すると、こちらに気づいたように、「あら、リリアナ様。ご機嫌よう。近々ある『花会』、参加しますの?」
花会とは、選ばれた生徒しか参加できない茶会である!私もその一員なのだ!
「まちろん。エミリア様は?」と、言いながら、耳にかぶさった髪をかきあげる。
「えぇ。では、ご機嫌よう。」
「ご機嫌よう。」と笑顔でかえす。
そしてエミリア様と別れた後、背後から「 あの…。」と言う声が聞こえてきた。
ん?この声は「なんでしょう。」と答え、振り向く。
「学生寮は、どこでしょう?」
ヒロイーーン!!!!
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