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遅くなり誠に申し訳ありません!
次はもっと早く…(´;ω;`)
◇セリナ
ん〜
もう朝か…特に何もなくてよかった。
「セリナさんおはよう」
眠そうな声が聞こえて、振り向くとカルネ君がテントから出てきていた。
「あれ?カルネ君もう起きたの?」
「育ての親が厳しい人だったから…いつ寝ても、起きる時間は変わらないんだ…」
寝ぼけ眼でそう言い、どこから取り出したのかカルネ君はパンを焼き始めた。
「へぇ…そうだ、カルネ君の育て親ってどんな人なの?」
「話してもいいけど、時間は?」
しっかりしてるなぁ…
昨日は大丈夫って言って大丈夫じゃなかったの根に持ってる?
いやいや、まさかね…?
「まだ明るくなりきってないし、むしろ今の時間に出歩くのは危険だから」
そう説明すると、カルネ君はパンを焼きながら話してくれた。
「…女の人だったかな?それで見た目が10歳ぐらいでめっちゃ強くて基本無表情で…」
「見た目10歳!?」
「うん、実年齢はもっと上らしいけど」
実年齢もっと上って、一体どうやってその見た目を維持してるの…?
「…若さの秘訣は?」
「強さって言ってたかな、多分なんか誤魔化されただけだと思うけど」
う〜ん…珍しい感じの人なのかな…
私の想像だけではうまく行かず、結局その姿を想像するのは諦めた。
「それじゃあ、そろそろ行こっか」
「セリナさんの朝ごはんは?」
「え?さっき干し肉を炙って食べたよ」
「ああ、なるほど」
どうやら私の食事を心配してくれたらしい…
やっぱり、カルネ君は良い子だ。
◇カルネ
…完全に寝ぼけてた、僕は何を話すつもりだったんだ。
まぁ言っても信じてもらえるかはわからないか、あの人が…いや、母さんが神様だなんて…
僕もあまり信じられてはいない。
だけど僕のこの強さは母さんが…いや、師匠が武神だからこそだろう。
「カルネ君は準備できた?」
「うん、できたよ」
だから…こんな気持ち、自覚しなければよかったのに…
セリナさんには話してもいいかな、なんて…僕は考えてはいけない。