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◇カルネ
僕はサンドイッチを食べると思わず呟く。
「これ、美味しいですね…」
「でしょ!」
はしゃいでる…
なんか、セリナさんの事を見てると癒やされるような気がするなぁ…
あ、そういえばセリナさんが言ってたB級ダンジョンってどんなところなんだろ?
「あの…B級ダンジョンってどんなところなんで…なの?」
「ん?ああ、ダンジョンって一言で言っても色々あるの…
例えば洞窟型、遺跡型、地表型があるわ。
洞窟型は最も一般的なダンジョンね、自然の洞窟から発生した形のダンジョンよ
遺跡型は稀に見られる遺跡にダンジョンが生成された形のダンジョンよ
地表型は1番少ない形のダンジョンで、広い草原なんかに作られたダンジョンよ
ちなみに今回行く東側のB級ダンジョンは遺跡型のダンジョンね
まぁ、ダンジョンについての説明はこんなものかしら?」
「そうなんですね…」
へぇ…勉強になるなぁ…
「まぁ、基本は洞窟型と遺跡型だけ覚えておけばいいと思うわ」
「いえ、もう全て覚えたのでお構いなく…」
このぐらいの情報量ならすぐに覚えられるし…
「そう?」
「はい、あと…そろそろ食べ終わっていきま…いこうか」
少しわくわくしてきた…
B級ダンジョン、行くのが楽しみだ!!
「あ、ごめんなさい…」
「大丈夫です、待ちますから」
あ、気を使わせちゃったかな?
「ありがと!」
僕が先走っただけなんだけどなぁ…
まぁいっか…
「どういたしまして…」
◇セリナ
「さてと…」
「あ、私が誘ったんだから、私が払うよ?」
お金を払おうとするカルネくんを静止して、私がさっとお会計をする。
「え?」
「はい、お会計ありがとうございました〜!
また来るの、楽しみに待ってるからね!」
「うん!またね!」
「えと…ありがとうございます…」
「気にしないで!じゃあ、そろそろ行こっか!」
「あ、はい」
「それじゃあ、B級ダンジョンへ…レッツゴー!!」
「え?お、おー!」
カルネくんが困ってる気配がするけど、気にしない気にしない!!
前はソロだったし…二人旅、楽しみだなぁ〜!