俺の気持ちがこんなはずがない
恋愛とは時間と労力の無駄。
恋愛なんてこの世には不要。
そんな偏見を持った1人の青年の青春の1ページ
「いいよなぁ あんな可愛い幼馴染みがいて」
彼は柏笈高校に通う1年生、嘉島 祐翔
「全く、なんであんな可愛い幼馴染みがいて恋愛は不要とか言ってんの? ないわぁ まじでないわぁ」
彼も柏笈高校に通う1年生の朱真 晃太
「別に普通だっての、 可愛いとか思ったことないし」
そして彼がこの物語の主役、柏笈高校に通う1年生の
久沢 公祐
そして彼の幼馴染が
「あ、公祐~ おはよう! 今日も元気そうだね! 」
冬乃 かすみ(ふゆの かすみ) 柏笈高校に通う1年生。
全く、普通の人間だったらひょっとしたら自分のこと
好きなのかも~とか思ってしまうかもしれない。
「だから! 学校であまり馴れ馴れしくすんなって言ってんじゃんか!」
そう。 彼は決してそんな勘違いはしない。
なぜなら恋愛など無駄だという偏見の持ち主だからだ!
「いーじゃん別に、私たち幼馴染みでしょ?」
「幼馴染みだからって学校で馴れ馴れしくする必要ないだろ?」
「それにお前この間イケメンの先輩から告白されたんだろ?」
かすみは超がつくほど容姿がいい。
そんな子が俺なんかと一緒にいていいわけがないと、公祐は思っていたのだ。
「確かに告白されたけど、別に断ったし。」
「どうして断ったんだよ。 校内でもトップクラスのイケメンなんだろ?」
「私、好きな人いるし……」
「そ、そうか、じゃあまた明日な。」
彼は薄々気づいていた。自分が偏見など持っていなく、自分が幼馴染みに恋をしていることに。