ソドム
あたしの前で脱がないで 精液くさいそのショーツ
あたしの横で呼ばないで あたしの知らない男の名前
あなたにとっては戯びの一つ 今も昔も理解っているの
あたしにとってはたったの一つ あたしのためのものじゃなくても
弓形に反る滑らかな背中 むせるほど香るまっしろな肌
鎖骨の下に残る悪戯も 仕方がないと言い聞かせながら
あなたの秘密に息をかけるの 明るい部屋にも慣れたみたいね
あたしを悦ばせるその声で 昨日は誰に抱かれていたの?
あたしの下で啼かないで あなたの声に乗せられて
あたしは あなたを こんなに濡らしてしまう
あたしの上で呼ばないで 自分の名前に揺られて
振られた 昨日を 思って泣いてしまいそうになる
冷たいベッドの感触なんて 一生知らないままでいい
失うあなたの温もりなんて 一生知らないままがいい
7時の朝陽と空いた右側 ほのかに香る名も知らない花
枕に残ったあなたの香りと 溶け合うような朝餉の匂い
あなたの声で目覚めたら あなた色した今日になる
それだけのことで あたしは幸せになる
「あなたの声で目覚めたら」 そう思って目覚めた日は
こんなに こんなに 苦しくてたまらなくなるのに
あなたとじゃなきゃできないことは あたしじゃなくてもできること
あなたとじゃなきゃできないことは あなたとしたいと願うこと
あたしの前で脱がないで 精液くさいそのショーツ
あたし以外に見せないで 雫に濡れたその表情
あたしの下で啼かないで あなたの声に乗せられて
あたしは あなたを こんなに濡らしてしまう
あたしの上で泣かないで あなたの雫があたしの
傷口 濡らして あたしは感じてしまうから
振られる いつかを 思って泣いてしまうから
ありがとうございました。
バンビエッタちゃんかわいい。