第三話 魔王、ゆるくお姫様をお持ち帰りする
第3話 魔王、ゆるく姫様をお持ち帰りする
場所はもどり魔王城にて。
王様との交渉を終えた参謀は、魔王の前へと戻り再び話しかける。
「魔王様、ただいま交渉が終わりました。」
「うむ、して結果は如何に?」
「無事交渉成立です。王様も協力してくれるとのことです。」
「ご苦労であった。して首尾のほどは?」
「はっ、ありがたき幸せ。首尾の方ですが、今から1時間後に魔王様には王様のところに行っていただき、あとは流れで姫様を攫っていく感を出して、向こうに合わせてさらってきてください。」
「うむ、なんか後半適当なんじゃが・・・。」
「では、よろしくおねがいしますね~。私は姫様をおもてなす準備をしてきますので、とりあえずこの魔王様の部屋に連れてきてください。」
そう言うと、参謀は魔王の部屋を出ていった。
「スルーとか、なんかひどいんじゃが。」
再び王様の城に場所は移る。
「ふむ、もうすぐ1時間か。そろそろだな。」
王様は、時計を確認しながらそう呟く。そんな時、突如として窓が開き、風と共に黒いマントを羽織った男が入ってくる。その手には、光る剣のようなものを携えて。そして、男が言葉を紡ぐ。
「姫様をさらいに来た。して、そいつはどこだ?」
王様は答える。
「魔王様お久しぶりです。娘はそこにいますんで、なんなりと攫っていてください。」
そして、男・・・魔王も答える。
「おぉー、王様ではないですか。久しぶりですね。そこにいるちょっとバカそうに見えるけど、それ以外は普通そうな感じの子ですか?」
「そうです。そうです。暴れられるとめんどうなんで、ちょこっと説明だけして眠らせてあるんで、多分魔王城に戻られる頃には目も覚めると思うんで、もう一回そちらでも説明お願いできますか?」
「おぉー、これはご丁寧にありがとうございます。わかりました。こちらにつきましたら説明させていただきますね。では、来てそうそうですがこれにてお暇させていただきますね。」
「いえいえ、こちらこそたいしたおもてなしもできないですみませんね。参謀殿からを話を聞きましたが、財政難とのことで、他に何かできることがあれば言ってくださいね。」
「そうなんですよ。前から危ないとはおもってたんですけど、まさかこんなことになるとはですね。ありがとうございます。お気持ちだけ受け取っておきます。それでは失礼いたします。」
「そうですか。わかりました。頑張ってくださいね。失礼します。」
そうして、会話を打ち切ると魔王は姫様を抱え、入ってきた窓から出ていった。その時、魔王は律儀なことに開けた窓も閉めていった。
「うむ、なんと律儀なことか。しかし、他に何か手伝えることはないかのう。」
王様は、ひっそりとそう呟くとじっくり思案するために部屋へと戻っていった。
再び魔王城へと戻る。
「おかえりなさいませ、魔王様。」
その言葉ともに参謀は魔王を迎え入れる。
「うむ、今帰った。首尾のほどはうまくいったぞ。だが、ちと面倒だが今眠っている姫が起きたら現状について説明しておいてくれるか?王様が1度説明してくれたらしいんじゃが、もう一度説明しといてくれと言っておったのでな。」
「はっ、仰せのままに。して何故姫様は眠っておいでなのでしょうか?」
「うむ、王様曰く、説明は少ししたが、暴れられると面倒なので眠らしたとのことでな。」
「はぁー。とりあえずわかりました。姫様が目覚め次第、説明をした後におもてなしの方をさせていただきますね。」
「うむ、頼んだぞ。」
「承知いたしました。」
「ところで、そのブレブレか・・・いや、なんでもない。」
「はて、どうされましたか?」
「いや、何でもないのだ。何でもな。」
「では、失礼いたしますね。」
そう言うと参謀を姫様を連れて部屋を出ていった。
「なんであいつは、あんなにブレブレなんだ?まぁー、いいや。とりあえず疲れたし寝よ。」
魔王は一つため息をつくと、残っている仕事を放り出して寝室へと向かった。
かなりざっくりとしたキャラ紹介のようなもの③
魔王:魔王らしくその武力は、かなり強大なものであり、他の追随を許さないほどである。しかし、平和な為、基本戦うことはあまりない。経営能力はさほど高くなく、そのほとんどを優秀な参謀に任せている。かなりのめんどくさがり。とりあえず、この溜まった書類ここまで読んだし、続きは明日でいいやー、ねよ。




