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第一話 魔王、赤字に嘆く

第1話 魔王、赤字に嘆く


ここは、魔王城のとある一室。そこは、魔王のプライベート空間と同時に仕事部屋でもあり、俗に言う魔王室であった。魔王は、そこで一人、いつも通り仕事をしていた。



「・・・なになに?今月も赤字じゃと!?はぁー、全く世の中は不景気だな。なんとか黒字にのせる為の案は何かないものかの?」


魔王は、いつも通り赤字が出ていることを確認し、一つため息をつく。そして、とりあえず次の資料に目を通そうとした時、コン、コンとドアを二回叩く音が聞こえてきた。なんじゃ、と思いつつ、魔王は返事をした。


「今、入ってます。」


「すみません。ちょっと漏れそうなんですが、代わってもらえませんか?」


「ここは、トイレか!」


魔王は、盛大にツッコミを入れた。


「いや、あんたがやらせたんでしょうが!」

と部屋の外から声が続く。


「ノックの回数が二回なのは、トイレの時じゃぞ。社会では常識じゃ。そんなことも知らんのか。プー、クスクス。」


魔王は煽るように笑いながら話す。


「なっ!し、しまったー!私としたことがすっかり忘れていました・・・って、今はそんなことは、どうでもいいんです!魔王様、今お時間はありますか?少しお耳に入れたい事があるのですが。」


常識を忘れていたことか、はたまた魔王に煽られたことからか、訪問者は慌て出すものの、ふと自分の目的を思い出し、冷静になると、改めて話し出した。


「用件があるなら先に言わんかい。まったく・・・ふむ忙しい所ではあるが、いいだろう。とりあえず入るがよい!」


いや、あんたが先にボケてきたんだろう、というツッコミをすんでのところで堪えて、一言添えて部屋の中へと入っていく。


「ありがとうございます。では、失礼します。」


魔王は、部屋の中に入ってきた者を認識すると、少し驚いたように声をかける。


「おや?参謀ではないか。どうした、何かあったか?」


参謀は答える。


「ええ。魔王様の机にある書類の中にもあったかと思うのですが、今月の赤字がかなりありまして、今までのツケの分を合わせますと来月の経営に支障をきたしそうなのです。」


魔王は、焦ったように返事をする。


「なにぃ!?そこまでのことなのか?ワシもさっきそれに関した資料を少し読んでおったところだが、いつも通りの赤字だと思っておった。来月に支障をきたすほどにやばいのか?」


それに参謀も答える。


「ええ、やばいなんてものじゃありませんよ。赤字は赤字でも、かなりのピンチです。何か手をうたねば、それこそつぶれてしまいかねません。」


「ううーむ、そうか。しかし、どんな対策をしたものか・・・。参謀よ、なにか案はないか?」


「ええ、ありますよ。それを魔王様に提案しにきた次第であります。」


「うむ、でその中身とは?」


「はい、まず王様のところの姫様をさらいます。そして、姫様に我が城のアトラクションを遊んでいただきます。そこで楽しそうに遊んでいる姿を写真に撮り、町に流せば、人は押し寄せ、すぐに経営も良くなるでしょう。」


「ふむ、確かにそれは良い案だな。しかし、王とはそれなりに仲良くしてきたのでな、あまり仲違いとかはしたくないのだが?」

「魔王様、お任せください。私が、王様に直接交渉してきますので、少し失礼いたします。」


そう言うと、参謀は、ポケットから通信機を取り出し、窓側まで行くと王様に通信を繋ぐ。

かなりざっくりしたキャラ紹介のようなもの①

参謀:魔王軍参謀そのもの。ちょくちょくキャラがぶれる。話毎にキャラが毎回ぶれて違っているかもしれない。


没ネタ


魔王が、赤字がそんなにもやばいのかと尋ね、参謀がピンチですというシーン

「ええ、やばいなんてものじゃありませんよ。赤字は赤字でもかなりのピンチです。例えるなら、おなかが空いたから何か食べようと思ってみたところ、賞味期限が3日過ぎたカップめんしかなくて、我慢しようにもお腹が空きすぎて耐えられないから、3日ぐらい過ぎてても大丈夫だろうと高をくくり、食べようとして、まずお湯を入れる為に中を開けてみるともはや腐ってるのではないかと疑うぐらい腐臭がし、中のものがかなり傷んでる様子を見て、あきらかにおかしく、食ったが最後どうなるか分からないカップめんを食べるか、耐えきることのできない空腹に抗い続けるしかないという究極の二択を迫られた時の絶望感と同じくらい絶望的な状況です。」

伝わらないどころか、状況が不明すぎる、そしてなにより長すぎました(笑)

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