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事故とカメラ

 梨花と玲が帰ったあと、一人残された病室で二人から聞いた話を思い出していた。僕が記憶を失った原因。僕の学校生活の一部。

 僕は学校では写真部に所属していて、写真を撮るのが好きだったらしい。カメラを常に持ち歩き、気に入った場面を見つけると撮らずにはいられなかった。写真で賞を撮ったこともあるとか。

 僕が記憶を失ったのも、とある歩道で何か写真を撮ろうとした瞬間、歩道に車が突っ込み頭を強く打ったのが原因だったようだ。車が運転ミスでたまたま僕のいた歩道に突っ込み巻き込まれたのは僕一人だけ。僕はそうとう運が悪いみたいだ。

 僕は歩道でわざわざ何を撮ろうとしていた?

 僕が車に引かれる前も梨花と玲は一緒にいたみたいで、何を撮ろうとしていたのかを聞いてみたが二人ともわからないと言っていた。ただ三人で歩いていたら僕が突然何を見つけ、カメラを構えたとだけ教えてくれた。

「僕は…何が撮りたかったんだろうな…」

 僕は誰もいない病室で静かに呟く。

 今の僕にはどれだけ僕が僕にまつわる話を聞いても他人事みたいで、ただ思い出せないもどかしさが募るばかりだった。僕はちゃんと記憶の失う前の僕を取り戻せるのだろうか。僕はまた記憶の失う前のように写真を撮れるのだろうか。

「失う前に撮りたかった写真、撮れたらいいな」

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