1話
小説を書くのはいろいろと難しいですね。
「グルルルルッ」
「おいおい、食べる気満々かよ。」
こんな訳のわからない所に来て命の危険がすぐ迫ってるとか何だよ。…はあ。さて、
「さぁ来いよ!・・・とでも言うと思ったか。逃げるに決まってんだろーーー!!」
「グルァァァ!!!」
ぶおん!!
「うお!あっぶねー。死ぬって!!」
ぶおん!ぶおん!どっかーーん!
「え!?どんな威力してんだよ。こいつ!」
その後同じような殺り合いを繰り返しながら一時間たっていた。といってもヒグマが逃げ、それをでかい熊が追いかけるとい構図だが。体力と身体能力だけ、現実世界でも人外じみた人だったため一時間逃げおおせているがもう体力も限界に近い。さらに10分間走ると目の前には森が見えてきた。
「森だ!これで隠れてやり過ごせるかな?」
「グオオオオオ!」
ぶおん!!
バキッ、バキッ、ギギギギー、ドッッスーン!!!
「え!?」
ヒグマは後ろを振り返る。そこには、
「グオ……オォ…ン。」
熊が自身でなぎ倒した木が自分の頭にあたり軽い脳震盪を起こしていた。これをみたヒグマが、
「倒せるの今しかないよな。ただ何で倒すんだ?」
熊の体は固い。もし、銃で撃っても死ぬかわからないと聞いたことがあるな。しかも、目の前にいるのは現実世界でもまずいない5m級の化け物熊だ。どこか弱点はないのか?・・・あった!ここしかない!これでダメならもう喰われるしかないかもな。
そしてヒグマは1本の堅そうで鋭そうな枝を手に持つ。
「……行くぞ!!どりゃああ!!」
ドスッ!!…グリッ、グリッ。
「ウオ……オォ。」
熊はそのまま倒れていき、やがて動かなくなった。
「はぁ…はぁ…。やっぱ目だけは通ったか。」
そう。ヒグマは熊の目に枝を突き刺しそのまま脳まで突き通したのである。一か罰かのかけである。すると熊から光が溢れていきパシュッと消えてしまい玉みたいなものが転がっていたのである。
「なんだ?これ?」
「まあいいか。とりあえず持っておこう。…はぁ。疲れた。」
そしてヒグマは立ち上がり森を見渡し、とりあえず人がいる場所を探すため歩き出した。
----------
しばらく歩いていると、森の中にひときわ目立つ大樹のような木があるのが分かり、そこに小走りで向かって行った。大樹に到着し、木の上にふと視線をやると、そこには一軒だけ家が建っていた。
「こんな木の上に家が建っているのか。すいませーーん!!」
ガタッ、ドタッ、バタンッ!!
「誰ですか!???」
家の窓から勢いよく顔を出し、嬉しそうな表情でこちらに顔を向けている165cm、20歳前半ぐらいの男の人がいた。
「……。」
あまりの男の勢いに言葉が出なかったヒグマではあるが、なんとか言葉を紡ぎだし、
「立飛熊五郎という者です。森に迷ってしまって、一際でかい木があると思って来てみたんですけど…。」
「そうなんですか!?わかりました!!じゃあ今日はここで泊まっていってください!今下に迎えに行きますねー。」
そして男は窓から身を乗り出しそのままジャンプした。
「はい!ありが…ってえええええ!!」
ヒグマは助けようと落下地点に行こうとするが、男は着地10m手前でいきなりふわふわとし着地した。
「大丈夫ですよー。私は魔法使いですから!!」
そういうと男はキランッと決め顔をした。
「ま、魔法……使い?」
「はい!…あれ?その反応からして魔法使いを知らない?」
「はい。気が付いたら砂漠にいて、しかも目の前には熊がいて、逃げてたら森が見えてきて運よく熊を殺せたんですけど…。」
「砂漠…というとエール砂漠ですね。ということは熊はデザートベアですね。…ていうか本当に気が付いたら砂漠に?」
男は立飛熊五郎という男がデザートベアを殺せたことにも驚き、難しい顔をしながら質問した。
「はい。本当です!」
「そうですか…。魔法使いも知らない、気が付いたら砂漠に立っていた。ということから考えると、あなたは異世界からの…いえ、あなたがいた世界からこちらの世界に迷い込んだのでしょう。」
「…そ、うですか。帰れないのでしょうか?」
「ええ。基本的にこちらに迷い込んだ人は元の世界に帰ったという記録は残されていません。役に立たず申し訳ありません。」
「いえ、こちらこそありがとうございます。それでなんですが、今住む場所も何もないんですがしばらく泊めてもらえないでしょうか?」
「ええ。良いですよ。というよりこちらに迷い込んだ人と分かった以上、泊めるつもりでした。こちらの世界の常識も教えて差し上げないと生きていけないでしょうし。」
「ありがとうございます!!」
「さてこちらからどうぞ?…あ、私の名前はアルム・エルシウスと申します。」
そういうと男は大樹の根元に向かい何かを呟いた途端、ドアが浮き上がってきた。扉を開け笑顔で、
「ようこそ、エルカへ!」
次はもうちょっと読みやすく…。