サラの美しい心臓
サラの美しい心臓を 悪党共から奪取せよ
奴等は分かっていやしない
サラの美しい心臓は 世界最強の猛毒兵器なのだ
そうさ 僕のサラは人造人間
機械の肌で季節を感じ
機械の唇で言の葉を紡ぎ
機械の手で子どもをあやす
とても優しい母なるサラは
一人の研究者に造られた 人工の命
科学の叡智の結晶体は 少女の形で現れた
サラの美しい心臓を 悪党共から奪取せよ
奴等は何も分かっていやしない
サラの美しい心臓は 宇宙最強の猛毒兵器なのだ
そうさ 僕のサラは人造人間
機械の瞳で万物を写し
機械の足で花畑を歩き
機械の脳で僕を愛する
とても優しい母なるサラは
一人の研究者に造られた 鋼鉄の命
人間の願望の結晶体は 少女の形で現れた
「心臓を摘出されたサラは死にかけだ……
痩せ細って、頭はふらふらで、髪も爪もぼろぼろだ……
人造人間にだって血が通っているのだから……」
僕の自然の指に 銀の輪が輝き
サラの機械の指にも 銀の輪が輝く
そんな有り得ない未来を信じて
行けよ 臆病で弱い僕よ
こんな夜更けに 光が丘を走り抜けて
サラの美しい心臓を 盗賊共から奪取せよ!
機械の少女 という存在自体がロマンの塊だと思うのです。ただし、多少の自我はもっていないと私的には駄目ですね。
それで、なぜ「光が丘」を走り抜けるのかというと、何が無し、光が丘という名前の語呂が良かったからです。実のところ、それだけです……。
高円寺にしようかとも考えたのですけれどね。高円寺といえばオーケンのイメージですね。
また、この詩に限らず、誤字脱字がございましたら、どうか教えてくださいませ。
投稿確認中に誤字脱字を発見し、この後書きを二回も書きなおすという面倒を味わってしまいました……。