↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/32

◆初見月7日目


これを読むと大広間に飾ってある威厳あるご先祖様も台無しですわね。

歴代の当主がこれにいろいろとつづってありますけど、曾御爺様の言葉が途中で切れていますし、肝心の求婚の言葉も滲んで読めません。残念で仕方がありません。

けれども、言葉が途切れていたとしても続く内容はおのずとわかるものです。日記から婚姻の儀とされる日は推測されますけれど、曾御爺様の誕生は少しばかり早いと思われますもの。

もちろん、早生まれかもしれませんし、真相はもうわかりませんけれどね。


読んでいて思われたかもしれませんけれど、この日記には少し、いえかなり、ですけど淑女が読むには耐えないものがあります。(殿方が読む分には刺激が足りないのかもしれませんね。)

直系長子のみが名を継ぐとありますが必ずしも男児でないことを念頭に置いておくべきだっと思います。

もちろん、日記部分は仕方がないとしても曾御爺様、賢者で知られる御方ですのに。




ご先祖様を知らぬわたくしではありますがいくつか補足させていただくことができますので筆をとらせていただきます。



まずは滲んで読めなくなった肝心の求婚の言葉ですけれどこれはわたくし、聞いたことがございます。

そのときはすぐに忘れてしまったのですけれどこれを読みながら記憶がよみがえってきました。

わたくしの5歳の誕生日の夜のことです、わたくしは初めてのパーティーにはしゃいでいたのでしょう。

いつもよりも早く寝入ったためか、真夜中に目が覚めてしまったのです。

月がきれいな夜でした。どこからともなく肌を撫でる風にふと窓を見ると、猫がいたのです。


賢いヨシカワの血を引く子どもたち、もうお分かりでしょう?


まだ当時ご存命であった曾御爺様は、ミールリア様にそっくりなわたくしを可愛がってくださいました。

猫はヨシカワを守るもの、誠意をもってもてなし、尊敬の念を常に抱け、と幼いわたくしが理解できるまでなんどもなんども繰り返しておられました。

5歳になったばかりのわたくしも、大好きな曾御爺様の言葉を忘れていません。拙いながらも淑女の礼をした覚えがあります。


その猫と話した覚えがありますが、何を話したかは残念ながら覚えておりません。

今思えば忘却の術をかけられたのでしょう。そして、この本をきっかけに、あるフレーズだけ記憶のそこから浮かび上がる。なんと高度な術でしょう。

ミールリア様の血を継ぐだけで魔術、……世間では神に愛された証といわれておりますものは掛かりにくいのですけれど。



ここにその言葉を記そうと思ったのですが、淑女として控えさせていただきます。

つまりは、そういう言葉、ですよ?


子どもたち、待っていなさい。

貴方の前にもすでに猫が、いえミールリア様が現れているはずですから。




                五代目当主 クリスティーナ




完結!です。


うひー、勢いに任せて書きました。

とりあえずのことは書きました。あとは脳内補完でお願いします。

ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。