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雨月25日目
護衛の依頼で来たもっとも遠い街を今日は通り過ぎてしまった。ロンディさんとパーティを組んで、ギルドの依頼をこなしながら路銀も稼ぎ、距離を伸ばしている。
盗賊依頼をこなしてさらわれた姫様を救出することも、名が売れ王族の耳に届いて指定での依頼を受けることもなく、なんとも普通の旅である。テンプレなんて今更だとか諦めたわけではない。くそ、一度でもいいからテンプレよろしくされたい。
しかし、今回のような依頼は初めてだ。ロンディさんも首をひねっていたし、めったにない珍しいものだろう。
簡単に言えば護衛依頼なのだが、その対象がおかしい。というか金持ちの考えることなどわからん。
高額につられて待ち合わせ場所に来てみれば執事をみた。ちょっと感動した。セバスチャンとか言われて吹いた。ロンディさんも目の前の老執事も怪訝そうな目で俺を見てたが!
おっと、話がずれた。
護衛対象が猫なのだ。猫。黒猫。
猫を護衛って、この猫はいったい何様なのだ。1日金貨1枚とか破格すぎて裏がありそうで怖い、そういったのにロンディの野郎。面白そうじゃんとか。面白くもなんともねぇ!
と、これを書く俺の膝の上で護衛対象の黒猫、ミー♀は丸まって寝ている。重いわ!




