傷跡の聖女と、永遠の愛
傷跡の森での戦いは、私たちの完全な勝利に終わった。公爵様の術式は、魔族の残党を、根本から無力化させた。私の剣は、彼らを完全に鎮圧した。
公爵様は、この功績により、帝国宰相に就任した。そして、私は、公爵夫人から、宰相夫人となった。
帝都に戻った私たちは、国民の熱烈な歓迎を受けた。国民は、私たちのことを『傷跡の聖女と、平和の宰相』と呼んで讃えた。
数日後、公爵様と私は、執務室で、二人きりで過ごしていた。窓の外は、穏やかな太陽の光が降り注いでいる。
「ルイジアナ。あなたの顔の傷は、もう、私にとって、愛おしいもの以外の何物でもない」
公爵様は、私の傷跡に、そっと触れた。
「公爵様……あなたの不器用さも、私にとって、最高の愛の形です。あなたが私にくれた、優しさと知性のおかげで、私は、戦場ではない、新しい世界を見つけられました」
私は、彼の手に、自分の手を重ねた。
「あなたは、私の全てだ。あなたがいなければ、私は、孤独のまま、終わっていた」
「あなたがいなければ、私は、ただの剣の道具として、朽ち果てていたでしょう」
私たちは、お互いに、欠けていた部分を補い合った。武術の才能がない彼が、私に愛を与え、傷だらけの私が、彼に強さと勇気を与えた。
私たちの愛は、帝国の平和と、未来をもたらしたのだ。
その時、幼いラーンが、私たちの執務室に、よちよちと歩いて入ってきた。
「父さま、母さま」
ラーンは、私たちに向かって手を広げた。
公爵様と私は、顔を見合わせ、微笑んだ。そして、二人でラーンを抱き上げた。
「ラーン。お前は、私たちの愛の結晶だ。この世界は、お前が生まれるに相応しい、平和な世界になった」
公爵様は、ラーンを抱きしめながら、私に言った。
「ルイジアナ。これからも、あなたと、ラーンと、この帝国と共に、生きていきたい」
「はい、公爵様。永遠に、あなたの傍にいます」
私は、公爵様と、ラーンに囲まれ、心からの幸せを感じていた。私の顔の傷は、愛の証となり、私の人生は、孤独から、永遠の愛へと変わった。
傷だらけの女傑、ルイジアナと、武術とは無縁の公爵、ロキサーニの愛の物語は、ここに、永遠の誓いを持って、幕を閉じる。
最後までお読みいただきありがとうございました。もし可能でしたら低くてもかまいませんので、宜しくお願い致します。




