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変態捕獲

あれから僕は日々櫻崎洋一ことドラゴンキラーケンに追われる立場になった。

追われなきゃならない理由はないのだが・・・。


「見つけたぞ!流川の仲間!!」

仲間・・・まだ名前は覚えられてない・・・覚えて欲しいわけじゃないけど・・・。

「あの本当に僕は関係ないんです」

「どうそれを証明する?流川と一緒にいたのは事実」

話をしても無駄なようなので今日も逃走の日々。

桜崎を巻いてちょっと落ち着く。


一息ついているところに現れたのは長崎先輩・・・最悪だ。

「変態!」

「あれは一緒にいただけで・・・」

「でも流川はあなたを逃がすために私に危害を加えたのよ!よりによってカンチョーなんて子供じみた攻撃で!!!この屈辱絶対にゆるさいない」

「助けられたと言うか巻き込まれたと言うか・・・」

「あなたが流川の仲間じゃないって言うならあいつを連れてきなさいよ」

「わかりました。流川先輩を連れてきて身の潔白を証明しますよ」

流れとは言え身の潔白のために流川先輩を捕獲し差し出すことになった。

とは言ったものの流川先輩が行きそうなところ・・・まあ女子が見れる場所しかない。

あとは何部の女子をどの位置から見ているか・・・だ。

まずは女バスから・・・。

「あの・・・この辺りで流川先輩見かけませんでしたか?」

「なにあんた?流川の仲間?」

「ちっ違います」

「さっきとっ捕まえて懲らしめてやろうかと思ったら逃げやがって見かけたら連れてきてくれる?」

「はあ」

女バスはすでに済みだったか・・・ならば次はバレー部。

「流川?追い払ったわよ迷惑だから」

うーん流川先輩はどこに行っても評判が悪い。

次は女子卓球部に行ってみる。

「おまえ流川を探してるのか?」

卓球部の練習場前で大きな影に覆われる。

「ええ汚名と疑惑を晴らさないといけないので・・・」

「そうか・・・お前が・・・私は女子卓球部主将蘭崎豪子らんざきごうこ・・」

名前負けしない長身に筋肉質の体、マッスル感がすごい。

その剛腕が急に僕の首を絞めつける。

「なっなにを!」

「流川!!!おまえの仲間を人質に取った今すぐに卓球部へこい!!来なければこいつを全裸で学校中を引き回すぞ!!」

「なんで僕がそんなこと・・・」

「助けに来ることを祈るんだな」

「無駄ですよ流川先輩が助けに来る理由がない僕たちは無関係なんですから」

「それはそのうちわかる・・・助けにこなければおまえが辱めをうけるだけだ」

「そんなうらやましいことは絶対にさせない!!」

「流川!!」

「なんで・・・?」

「中野宮!!裸で引きずり回されるなんて最高の恥辱・・・おまえだけには独占させない!俺もしてもらうんだ!」

「なにを・・・全然うらやましいことなんかない」

「出たな流川・・・女子の敵、この場で成敗してくれる」

「さあ!!俺を引きずり回せ!!」

「なぜ脱ぐ?この変態が!!」

「さあ!さあ!引きずり回してくれ」

「ぐっこの卑猥な・・・」

そういうと蘭崎豪子は逃げていった。

とりあえず助かった・・・また何か大きなものを失った気がするが・・・。




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