油VS不良
ああ今日は散々だった。
完全に変態の仲間にされてしまった。
この先の高校生活がとても不安だ。
家に帰る道の途中誰かがいかにも不良な感じの生徒の囲まれている。
あの不良・・・うちの学校の生徒だ。
あんな露骨な不良が存在しているだなんてさすが低偏差値の学校だけの事はある。
※個人の偏見です。
よく見ると囲まれているのは油藤先輩じゃないか・・・助け・・・る価値はない・・・気がするのでしばらく様子を見てみることにした。
「金持ってんだろおまえさ!!ジャンプしてみろよ」
昭和だ昭和の不良がまだそこにいる。
「ないよ」
「うそをつけ!コラ!殺すぞ」
「本当にないよ。まあたとえあったとしても君たちに渡す金はない」
「なんだとこら!!」
「やっちまうぞ!」
「痛い思いしないとわかんねぇようだな」
「ふっ君たちは俺に痛い思いをさせることは出来ないよ」
そういうと油藤先輩は上着を脱いた。
そしてワイシャツを脱ぎ完全に上半身裸になった。
いやいやここ外!公共の場なんで脱いだ?
「おいおいこいつ完全に脱いだぞ!変だぞ」
「下も脱がしてやれよ」
不良が油藤先輩に殴りかかる。
油藤先輩のボディに不良の右こぶしが突きさ・・・らない。
ボディにあふれた油が滑って不良のパンチが滑ってまともに当たらない。
「この野郎!!!」
不良の連打!!
でも一発もまともに当たらない。
「くそっ!!」
「だから言ったろ君たちでは俺は倒せない」
「なんだと!これならどうだ!」
不良の拳が油藤先輩のみぞおちに向かってまっすぐ突き刺さる。
滑らない!まっすぐみぞおちに突き刺さった。
あれじゃ流石に油藤先輩でも・・・。
「効かないよ」
「なっなにぃ!?」
「もうお前は終わりだ」
「でっ手が手が抜けない」
不良の腕が油藤先輩の腹の脂肪にめり込んで行く。
「油まみれ地獄!!」
油藤先輩から溢れる油が不良を包んでいく。
「くっ苦しい・・・」
不良は気絶した。
「くっくそっ!覚えてろ」
残りの不良たちは逃げ去っていった。
油藤先輩恐るべし・・・。