表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

5

「エルディアナ様?何かお悩みでも?」


 妃教育の後フランソワ様からお茶を誘われた私は、王城にある宰相閣下の個人部屋にいる。

 フランソワ様のお父様の部屋だ。


「・・」


 フランソワ様は私の気持ちに気付いたのか?お茶を淹れた侍女を部屋から下がらせた。

 今部屋にいるのは私とフランソワ様の二人だけ。


 自分の気持ちに気付いた日から、妃教育に身が入っていない事は分かっていた。

 そして悩んでいる事も・・


「フランソワ様・・ここでのお話は他言無用で・・」

「もちろんですわ!その為に父に頼んでこちらのお部屋を貸して頂いたのですから」


 そう仰ってくれたが、どこからどこまで話で良いか悩んでいると


「クーカス卿の事かしら?」

「!?」


 驚いて顔を上げると、ふふって頬を染めた可愛らしい顔で微笑んでいた。

 その顔を見た瞬間、私の顔も赤く染まってしまいまた下を向いてしまった。


 フランソワ様は一口お茶を飲むと


「実はね?殿下からお二人の話を聞いているのよ?」


 と、話始めた。


 第一王子殿下とフランソワ様は幼馴染で、実は婚約も内定しているのだとか。

 私とマネット様は実はフランソワ様の友達候補として名を挙げられたのだそうだ。


「中には殿下と私の婚約を良く思わない方達もいらして・・そして私自身もお友達が欲しくてお願いしたんですの。」


 お二人には申し訳ない事と思っております。


 と、頭を下げられた。


 もともとジェネヴェクト殿下とフランソワ様は婚約内定していたが、一部の貴族からの反対があった為あのお茶会が開かれたのだとか。


「もちろん私以外にも殿下に相応しい方が見つかれば、それはそれで身を引こうと思っていましたのよ?でも、実際は私がお友達が欲しくなって・・」


「それではもし殿下がマネット様か私を選んだら・・」

「もちろん受け入れますわ!この国の為、殿下の為になるのなら!」


 そうハッキリ言い切ったフランソワ様の顔はすでに妃殿下の顔だった。


「これを言ったら怒られるかも知れませんが・・」


 付け加えるように言った言葉は


「もちろん私のお友達選びでもありましたが、お二人を選んだ一番の理由は・・」


 お二人が殿下に全く興味を示していなかったからですわ!



 その後は少しだけ殿下の話や、妃教育の話をした。

 実はマネット様にも好きな人がいて、殿下に全く興味が無い!と言われた事も教えてくれた。


そして、自分だけの心に収めようとしていた気持ちをフランソワ様に話した。



 秘密の話合いから一月後、私はある夜会でクーカス様にバルコニーへ来るようにと呼ばれた。


 今までは距離を置かれていたのに?


 と思いながらも指定されたバルコニーへと足を向けた。

 そこには貴族の姿をした一人の男性が私を待っていた。


「ごきげんよう、クーカス卿」


 私の声に気付いた彼は振り返り、私の側まで駆け寄りエスコートしてくれた。

 そして自身の上着を私の肩に掛けると


「こんな所に呼び出してすみません」


 と謝ってきた。


「実は今夜、ジェネヴェクト殿下の正式な王太子への発表と、殿下とヘンダー公爵令嬢との婚約発表があります」

「ええ、父から聞いておりますわ」


 何ならフランソワ様から直接話も聞いております。


「そうなると間違いなく貴女と、プレリュー伯爵令嬢にも釣書が増えるでしょう」


 すでにすごい数の釣書が屋敷に届いていると、父から聞いております。

 私はドキドキしながらクーカス様の話を待つ。

 期待も込めて・・


「フォッド侯爵令嬢・・いや、エルディアナ嬢。どうか私を貴女の夫候補に入れて頂けないでしょうか」

エルは産まれた時からの侯爵令嬢のため、夫となる人とは政略結婚だと思っていた。

マネットは割と自由な伯爵家で、未来の王妃様とお近づきになれるだけで大満足。娘には自分で相手を見つけて来い!と言われていました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ