表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子の戦聖女物語り  作者: ばななーど
22/25

セイラ覚醒

隕石を防ぐ結界を作るためにルセイル上空にただ一人とどまるルーナ。強力な結界の構成と維持を行う。そこに、結界を邪魔するために敵勢力の魔導士部隊が出現、ルーナを集団魔法で攻撃してくるのだった。巨大な結界作成の魔法陣を維持しながら大勢の魔導士集団の攻撃をしのぎ切ることができず、ボロボロになって墜落するルーナ。駆けつけたセイラはルーナを救出後、今度は自分が結界を作るためにルーナの作りかけた結界を引き継いで維持する。果たしてルセイルは守り切れるのか?

既に朝を迎えて、遠い朝焼け空の彼方から、蒼白い光を纏う恐怖が近付いてくるのが見える。


 ルーナは一足先にラフィン上空に浮遊し、防御結界を貼り始める。


 結界は過去にないほど範囲が広く、過去にない程の強度で紡がれて行く。二重、三重と果てしなく重ねて行く。


 ルーナの集中も極限に近付いて行くがその時、ルーナの身体を何本かの黒い槍が貫いた。


 「キィヤアアアァ!」流石のルーナも悲鳴をあげる。


 「っっ 油断したぁ・・・」上空で集中していたルーナは無防備だった。


 後方真下に転移陣を開いたまま待機する500人にも及ぶ暗黒魔導士が集団詠唱している。


 「ダークネス・メトロブラスト」巨大な暗黒の閃光がルーナを撃ち落とそうと放たれる。


 ルーナは巨大結界を維持しながら魔法防御壁を展開して身を守るが守りきれない。 


 「いやああああぁ!」黒い焔に焼かれる。


 攻撃は止まない。


 結界を必死に維持しながら大群を相手にするには無理があるのだ。


 さらに敵軍の対魔法強化した10騎にも及ぶドラゴンナイトが容赦なく槍でルーナを突いてくる。


 避けられない。


 サンドバッグのような様は地獄絵である。


 ルーナは必死に結界を維持し続けるが、ふっとスイッチが切れた様に力尽きて落下して行く。


 同時に幾重にも重なって眩しい閃光が敵魔法師団、ドラゴンナイトを切り裂いて行く。


 「きさまらあああ!」セイラの怒りの光魔法が放たれたのだ。


 そのままルーナの落下点まで転移して、地面に激突する寸前で受け止めた。


 「グシャ・・・」

 「だっ、大丈夫?・・・」ルーナの身体はもう挽き肉のようにグシャグシャになっていた。


 「クリティカル・ヒール!」震える手を抑えて、最強治癒魔法をかける。


 すぐにでも結界の維持に向かいたいが、ここにルーナを置いて行ったら、残った敵に何をされるか分からない。


 ルーナを城の中に遠隔転移させると、自分はすぐに結界の位置まで戻る。


 「だっ、だめぇ・・・間に合わない・・・」巨大な多数の隕石が目の前まで近づいていたのだ。


 セイラは死を覚悟した。


 「うああああああっ!!」全力で多重かつ高速の魔法詠唱を叫んでいた。


 隕石衝突!!


 「ドドドドドドドオオオン!」


 物凄い衝撃とともに、身体がバラバラにされた様な激痛、自分の身体が今どうなっているのか分からない不確かな自覚。


 それでも隕石の落下は続く。


 永遠とも思える時間が続く。


 それでも詠唱は止める事は出来ない。


 血の涙をながし全身の感覚もない。


 遂にセイラもこときれるかと思われた瞬間、セイラの身体が強い光に包まれる。


 その光は果てしなくどこまでも強くなって行く。


 やがて光は全ての隕石を飲み込み拡大して行く。


 そして遂に全ての隕石を消し去ってしまった。


 護り切ったのだ。


 セイラは一矢纏わぬ姿で空中で立ち続けていた。その身体は淡い桃色に輝き背中には大きな翼を掲げて立ち尽くしていた。セイラは覚醒を成し遂げたのだ。


ご閲覧ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ