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双子の戦聖女物語り  作者: ばななーど
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魔法実技

学園の授業の一環として、魔法実技試験が開催された。そしてついにセイラとルーナの実力が明らかになる機会が訪れたのだ。結果その卓越した二人の魔法の実力に皆が驚愕することになる。

入学2日目は、魔力測定と魔法の実技試験である。


 まずは測定であるが、測定用の魔法具が壊れる可能性があるためルーナとセイラは一番最後である。しかも、シェスターの作った強力な魔封装備をつけたままの測定である。


 測定器に表示される魔力値は999までで、エルネス王子は326属性炎風、サーフィス王子は408属性水氷雷、とても優秀な結果であった。ルーナとセイラは999と測定限界超え全属性でさすがは魔道強化種として破格なステータスを持っていた。


 続いては、実技試験である。


 いくら魔力を持っていても、使い方が解らなければ使い物にならない。魔法はコントロールできて初めて意味をなすのだ。


 実技は実際に、魔道実験室の魔道標的に属性の初級魔法を的に撃ち込むだけだ。


 エルネスは、溜めてファイヤーボールを打ち込む。詠唱も短く技術も優秀である。サーフィスも同様である。


 ルーナは無造作に聖属性最初期魔法を無詠唱で放つ。


 「ホーリービート」


 的は撃ち抜かれて穴が空いており、延長線上の壁にも穴ができ外まで貫通している。


 的は特殊な対魔法鋼材で出来ており貫通はありえないのだ。


 セイラは父方のユニーク属性の最初期魔法を放つ。勿論無詠唱である。


 「クリムゾンプラズマ」


 瞬間周囲が眩しい光に包まれると、真紅の稲妻が落ちて一瞬にして的は粉々になった。


 周囲は、二人の実技と威力に会場は騒然となった。


 それらを確認したマインクラウ家の二人、アリオンとカーリィは真剣な面持ちでみていた。


 「これは、相手が悪すぎない?」


 「や、だからこそ拉致して我が家紋に取り込む価値があるというモノさ。」


 「あれだけの強大な力をどうやって押さえ込むの?」


 「特殊魔法具を使うんだ。嵌め込めば力を発揮する前に魔法構成をすべて無効化してくれる腕輪だ。更にそれでも魔法を打ち出せば、その魔法自体が自分に返ってくる仕組みさ。」アリオンは続ける。


 「古代の魔法戦争の時代に、敵魔道兵達を奴隷にするために使われた代物さ」


 「で、捕まえたらどうするの?」


 「拉致して孕ませるか、卵巣を取り出して使うのさ。魔道強化種を量産すれば我がマインクラウ家がユーロポート大陸を制覇するのも夢ではない。」


 能力は高いが、性格が穏やかなセイラが狙われるのは明らかだった。





 実技教師オーリアは、驚いてしまう。


 「魔封具を付けてなおこの威力・・・今まで他の大陸との情報交換無しで悠々と国力を拡大して来れたのは、この卓越した魔道科学の賜物だったのか。感心を通り越して恐怖していた。」


 翌日からは、座学である。


 ルーナは古代語を含む語学のエキスパートでもあり、古代魔法も詠唱・使用できる。過去の歴史、科学、数学にも精通していたが近代史は苦手だった。


 セイラは古代語は普通に解釈でき、古代魔法もルーナ同様使用できるが、現代の歴史や学問には疎かった。 


 二人は学校意外にはどこにも出かけずに毎日を過ごしているが、ある日エルネスから手紙が届く。


 『親愛なる、ルーナ殿下。最近はあまり校内以外ではお見かけしませんが、如何お過ごされておられますでしょうか。宜しければ、ラフィンの街を御案内させて頂けませんか?』デートの誘いである。


 「いいなールナ姉行ってきたら?」セイラが薦める。


 「あなた一人置いてくのもなー」


 「私外出るのも得意じゃ無いし、行って来ていいよ。今度の休みにシェスにどっか連れてってもらう事にするよ。」


 「あんたら仲が良いからそっちの方がいいか・・・」


 「ルナ姉はベル君ほっといていいの?」


 「ほっとけほっとけ!」軽妙である。


 そんな会話が聞かれているとは思いもしなかったのだ。


いつもご閲覧ありがとうございます。

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