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双子の戦聖女物語り  作者: ばななーど
17/25

宴の夜

学園入学初日の親睦晩餐会に出席したルーナとセイラ。エスコートの相手もいない二人だが、会場の前にはなぜか二人の男性が待っていた。そしてエスコートの相手も決まり晩餐会は始まった。それを陰から見つめる二人の貴族がいた。

入学初日の夜は親睦晩餐会が開催される。


 ルーナとセイラももちろん出席である。


 ルーナは濃い青のドレスに嫌味にならない程度のプライムダイアモンドの髪飾りとピアス、首飾りで武装。


 セイラは淡いピンク色の可愛らしいドレスに父に貰ったクリムゾンルビーの髪飾りとピアス、首飾りで出席である。


 2人はあまり考えずに会場に向かうが、皆んなエスコートする男性と一緒のようだ。


 「あー、エスコート考えてなかったね。」あっけらかんと笑うセイラ。


 「別に要らないでしょ。セイラがいれば充分よ。」ルーナは冷めた感じだ。


 会場前の大広間に入ると、二人の男性が近付いてくる。


 ルーナにはエルネス王子が近づいて来る。「今日と言う記念の日に、殿下のような美しいレディをエスコートさせていただける悦びを私にお与え下さい。」跪いて手を差し伸べる。


 ルーナは、セイラにはサーフィスが着いた事を確認してから諦めたように口を開く。


 「・・・王子殿下のお望みのままに・・・」ペアが決まった。


 少し後ずさったセイラには、サーフィス王子が手を差し伸べる。


 「さぁ、可愛らしい貴女の手を取る栄誉を私にお与え下さい。」おどおどするセイラ。


 「私好きな人がいるから・・・」


 「大丈夫。今夜限りだから・・・」渋々、サーフィスの手を触れる。


 「仰せのままに・・・」小さく頷く。


 『今の所はね。』サーフィスは呟く。


 ルーナはエルネスと共に会場に入ると悲喜交々な歓声が上がる。


 続いてセイラとサーフィスが入場するがルーナ達の入場の時よりもブーイングにも似た歓声上がる。サーフィスは令嬢達の中では一番人気の男性なのだ。


 会場に入るなり多くの令嬢達がサーフィスに群がるが、サーフィスが一言「今日の姫はセイラ殿下と決めています。申し訳ないけど邪魔はダメだよ。」キッチリと周囲をコントロールするのであった。


 セイラ少し驚きながらも、明らかに自分を優先してくれたことに感激していた。


 「殿下、もし宜しければ名前でお呼びしても?」


 「はい、セイラとお呼び下さい。」案外セイラはちょろいのだった。


 ルーナはというとエルネスがガッチリと捕まえていた。


 「エルネス殿下、今日の決勝の事ですが、最後に剣を捨てるとは何事ですか!」


 「恐れながら勝利よりも大切な事がありましたので。」


 「何ですか?」


 「ルーナ殿下、私は貴女に一目惚れしてしまいました。初めてお会いした時から気になって居ましたが、クラス対抗トーナメント戦の貴女を見て確信致しました。だから、剣よりも貴女を抱きしめる事を優先してしまった次第です。」


 「何を言っているのか解りません。」


 「せめて今後是非貴女の力にならせていただきたい。」


 ルーナにとって許嫁とは、何を考えているか解らないシーベルである必要はないのだ。


 最近興味を持ち始めたシーベルではなく、別にエルネスでも良いのかもしれないのだ。


 ルーナも少しエルネスを観察してみる事にしたのだった。


 そんな中、他にもアンブロシアの双子を見つめる者達がいた。


 このルセイル帝国の大貴族マインクラウ家のアリオンとカーリィの二人兄妹である。二人は帝国でも優れた魔導士を輩出する名家の出身であり、何かを企んでいるのだった。


 それぞれの思惑をはらんで宴の夜が更けて行った。

いつもご閲覧ありがとうございます。

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