ミワとヨトリ
次の日、俺は屋敷の部屋で目を開けると隣ではミワが寝ていた。
・・・あれ?おかしいな?ここ俺の部屋だよね?鍵かけたはずなんだけど?1人で寝たはずなんだけど?なんで目の前でミワが寝てるの?
俺はとりあえず離れようとするとミワが俺に抱きついて目を閉じながら
「にいさま〜。あいちてゆぅ〜」
・・・妹。俺は将来が心配だし、こんな可愛い妹を嫁に出したくないんだが。だって見てみなよこんな可愛い寝顔!しかもムニャムニャとか言ってるよ。やべぇよ!もはや確信犯よ!お兄様ミワちゃんにやられちゃいそう!
俺が1人興奮しているとコンコンとドアをノックされて俺の部屋のドアを誰かが開ける。
「まだ寝てるのキナ。いい加減起きな」
部屋に入ってきたのはヨトリでヨトリはミワが俺に抱きついているのをみてかなりドン引きしていた。
「あ、あんた、まさか自分の妹に手を・・・。あの亜人に言わなきゃ」
「待て待て待て待て待て!誤解だ!」
「5階?ここは2階よ!」
いやこんな時に部屋の階層言わないし後うちの屋敷は2階だてだからそんな下手なネタやらなくてもわかる!
「仕方ない。私は温厚だから話は聞いてあげるわ」
ヨトリが逃げようとする前に俺はミワを振りほどいてヨトリの手を握ってヨトリを止めた後にヨトリは俺の話を聞こうとする。俺はヨトリの顔を見たとき、ヨトリの綺麗な赤髪が爆発しているのを見て思わず
「ヨ、ヨトリ。お前、頭」
「何?私の頭?普通のは・・・」
ヨトリは水魔法で自分の顔を見えるくらいの水玉を作ると、その後にその水玉をピンポイントに俺の口につけて
「今見たものは忘れなさい。わかった?」
「!?!?」
何を!と言いたいが口が!呼吸はできるけどきつい!
俺がジタバタしているとミワが起きてきてヨトリに近づいて
「ヨトリ。あなた恩を仇でかえすのかしら?」
「ミワ。お願い。これは乙女の問題。ましてやこんな男に私の自慢のサラサラ赤髪が毎朝爆発してるなんてバレたくないの」
バレたくないならなぜ本人の前でいうのかな?
「確かに乙女としてわかるけど安心して。兄様はそういうのに疎いから。兄様は見た目よりギャップだから!」
「そういう問題じゃないんだけど・・・」
「はぁ」とため息をついた後にヨトリは水玉を解除する。あー。助かった。急にやられてびっくりしたからな。朝から死ぬかと思った。
「まぁ仕方ない。私に非があるのは確かね。でもキナ。私のこれのことばらさないでね。ばらしたらあんたの顔水でうめるわ」
ヨトリが俺に言った後に俺の代わりにミワが
「安心しなさい。兄様はそんなことしないわ。もししそうになっても私がちゃんと口を塞いであげる。ね?兄様」
「お、おう」とミワの怖い笑顔に俺はひきつった顔で返した。




