キスキルの対応
「ったく。面倒な奴らね」
「そう言うな。今の帝国のせいで亜人達も色々大変なんだ。人間に対してあれくらいの態度は当たり前さ。むしろシュラ達が甘すぎるくらいだと思うぞ」
俺はヨトリを亜人都市に入れながら言うと亜人都市に入った瞬間キスキルが俺に近づいてきて
「主人様。お疲れ様です」
「いやいや。そっちこそお疲れさん。それで、かわりはないか?」
「はい。まだ出て行って半日しかたっておりませんので。根強く5年間やれたのですからこの程度問題はありません」
嫌味かキスキル!かえってきたんだからいいだろうがよー!
「・・・あんたら仲悪いの?主人と下僕の関係なのに?」
「失礼を。私はたしかにキナ様を主人としたってはおりますし実力も認めていますよ?ただこの幻の大地に関しては人任せ、いや亜人任せにしすぎではないかと多少は思いましてね」
「悪かったって言ってるだろ。あとすまないがこの客人、ヨトリの部屋を用意してやってくれ。俺の屋敷の空き部屋でいいから」
俺はキスキルに頼むとキスキルは
「それくらいは自分で案内してください。私はこれから市場の視察に向かいますので」
「・・・なんで今俺のとこきたの?キスキル」
「それはもちろん帰ってきたら主人に一言くらいは挨拶するのが礼儀ですので。それでは失礼します」
キスキルはそう言って市場の方に向かい、俺とヨトリはその場に取り残されてしまう。ヨトリは俺の方に手を当てて
「まぁ、その、なんだ。どんまいと、とりあえず言っておくわね」
「・・・行くぞ」
ぐすっ。俺別に泣いてないからな。何気にひどい扱いに対して別に泣いてないんだからね!
俺はとりあえずヨトリを自分の屋敷に案内し、適当な部屋で休んでくれと言った後にヨトリと別れ、自分の部屋に向かった。
あ、しまった。ミワとかのこと聞くの忘れてた。・・・まぁいいや。今日はもう疲れたしそれに傷ついたから休もう。本当はクエストをこなして早くBランク冒険者にまで上げたいとこだが、ヨトリははやく青のメギスも追いかけたいだろうし、それにマガーの遺言もある。その話は明日にしよう。シュラも深傷?をおったし、今日はもう休む!とりあえず寝る!
俺は自分の部屋の床にダイブし、そのまま転がる。ダイブしたのに意外と痛くはないな。これも女神様の加護か?
そう思いながら寝転がり気づいた時にはもう寝ていた。
すいません
次の話からは少し主人公目線から離れて帝国目線で入ります




