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キナを襲う魔法使い

「う、うーむ」

「起きたか」


 俺が意識を取り戻すと俺の手足は縄で縛られ、ミワも同様に縛られていた。よかった見える範囲にいて。


「何を安心しているのかは知らんが。俺たちは今からお前たちのブライトの滝から突き落とす」


 ブライトの滝、ジュナに聞いたことがある。ブライトの滝から流されれば運良く生き残るかもしれないがその先は亜人の住む荒れ果ての地だと。


「誰の依頼だ?」

「まぁ知らずに連れて行かれるのは可哀想だから教えてやる。お前さんの実家からの依頼だよ」


 俺とミワを攫った男は俺にいう。やっぱりか。いつ行動に出るかと思っていたがまさかミワまで一緒にさらわせるとは。


「こんな若いのにかわいそうなこったな。2人とも」

「なら助けてくれるとありがたいんだが」

「それはだめだ。依頼はちゃんとこなさないとな」


 男は俺にいうと、俺は男と喋っている際に縄を腕力で引きちぎって瞬時に俺と喋っていた男を気絶させてもう1人ミワのことを捉えていた男も気絶させる。女神様がくれたであろう身体能力様々だよなほんとに


「ミワ。起きて。ミワ!」

「う、うーん。こ、ここは?兄様、ここは?どこ?」

「ここはそうだね。今馬車の旅をしているんだよ」

「馬車?私達ガルガーラうさぎを狩りにきたはずなんだけど?」


 ミワが俺に聞くが俺たちが誘拐されているなんて言ったらミワが泣くだろうからな。どう説明しようか・・・。

 そんなことを考えると俺たちのことを積んでいた馬車が急に火がついて燃え始める。


「ミワ!馬車が燃えてるからとびおりるよ!」

「え?わ、わかった」


 俺はミワを抱いて馬車から飛び降りて地面を転がりまわる。


「うぐ」

「に、兄様!大丈夫?」


 俺が転がって怪我をしたところを回復魔法で癒してくれる。


「ほう。その歳で魔法を使うとは。ドーマどのより聞いていたように化け物のような人間だな」


 杖を持った老人が俺とミワに近づく。こいつか。俺たちののっている馬車を燃やしたのは。


「お前は何者だ!」

「わしの名はオーガス。オーガス・ト・メギスじゃ。ドーマ殿の依頼によりお前さんら2人を始末しにまいった」

「そうかよ。ならお前を先にしとめてやるよ!くそじじい!」


 俺はミワから離れてオーガスに一気に距離をつめて殴ろうとすると


「いいのか?お前さんが離れればあの娘は死ぬぞ?情報は聞いているんじゃ。娘の方は回復魔法しかまともにつかえんとな」


 オーガスはミワに向けて


「ファイア・ボール」


 魔法をすかさずミワに向けて放つ。ばかな。無詠唱だと!ジュナが無詠唱で魔法を使える人は珍しいと言っていたが。


 俺は急いでミワのもとに戻って背中に防御の魔法をはりなんとかオーガスの魔法はミワには当たらずに済んだ。

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