化物男 2
「ワシハ!ワシハマダアソビタリンノダ!バカナオンナドモトアソビアルク!コノヘンピナムラヲシハイシテ!テイコクニカエッテ!バカオンナドモト!」
「お前を可哀想と思った我が浅はかだったよ。黙ってしずめ!」
チドラはまたも顔面に力の込めたパンチを放つが化物男はニヤリと笑いながら
「ハッハァ!オンナァ!ソンナ、ヤワイ、パンチ、ジャア!ワシハタオセナイ!」
「さっさとくたばれよ。でないとお前人間辞めてるのに苦しむだけだぞ」
「ウルサイ!オマエノヨウナオンナニイワレズトモアトデメイギスヲブチコロシテ、ブチコロシ・・・ブチコロシ?」
さっきからあいつの様子がおかしい。会話はできるがなぜかまともじゃない。さっきまでは理性があったような会話をしていたが今はなんだろうこう頭が悪くなっている?といえばいいのだろうか
「主人。おそらく我らがこやつと戦わずとも自滅すると考えられます。メギスのやつは転移魔法でかなり遠くにまで逃げたのだろうかさっきからこの化け物情緒が不安定だ」
「そうか。チドラ。とどめをさせるか?」
「さそうと思えばできますが少々面倒でな。こいつのガタイをタコ殴りにしないと多分こいつは何度も我の前に立ちふさがる。我は適当にあしらうことをおすすめするが?」
確かにその方がいいかもしれんが時間はかかるしそれにこいつが可哀想な気もするが
「主人、こいつを可哀想と思う必要はないぞ。こいつは恐らくだが女遊びの激しいクズ貴族だ。我は昔、人間を観察しながら生活していたが貴族というものは本当にクズだ。だから助けようとか思わなくていい」
チドラは俺に言うと俺は
「わかった。そいつはチドラに任せる。シュラ。お前はアザトス村にむかえ。俺はミワとヨトリの護衛につく」
俺はシュラに命令するとシュラはザオーガ封じの仮面をかぶってアザトス村に向かう。チドラは腕をポキポキ鳴らしながら
「それじゃひさびさにでかい魔法をうとうか」
チドラは一度地面に足をつけると両手も思いっきり地面につけて
「ロック・ギガントウォール!」
化物男を中心に岩の壁が化物男を包む。何度破壊されようとチドラは即岩の壁を再生させ
「さぁ我と根比べといこうか。もっとも貴様程度では我の相手にもならんだろうがな!」
化物男は何度も壁を破壊するが何度もチドラは即再生させ、それが続くこと数十分後化物男の体は次第に崩れさり、化物男がいた場所には魔力の残り香のようなものだけが残った。




