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悪意

「兄様!兄様!今日は何して遊ぶ?」

「今日は一緒に魔法の勉強をしようか。兄様も魔法が5属性使えるからね」

「5属性使える兄様すごい!最高!神!」


 5歳児がどこでそんなおだて方を。ミワの頭の中覗いても思ったこというもんだから覗く気になれないよな。

 俺はその日ミワと魔法の勉強をし、夜になると寝て次の日を迎え、いつもジュナと遊んでいた場所に向かうと紙が1枚置いてあり内容は


 先に行ってるからかならずきなさいよ!


 と一言書いてあった。ふっ。あと5年したらすぐに行くからな。ジュナ。

 そんなこと考えジュナの手紙を握りながら家に戻ると兄さんがミワにめずらしくかまっていた。


「あ、兄様!おかえりなさい!今日はアルバーラ兄様が村の外に連れてってくれるって!」


 ミワは喜びながら言うと兄さんは俺に近づき


「今日はお前たち2人に狩りを覚えさせようと思ってな。2人とも化け物並みに強いから2人で外でガールガラうさぎを狩って来てくれないか?」


 兄さんは俺にいい、俺は兄さんの頭を見ようとするがミワが俺に抱きついて来て


「行こう兄様!初めてのお外!」


 ミワが可愛い言うのでしょうがないなと思いながら


「村の外にいるんだね兄さん」

「ああ。2人とも頼んだよ」


 俺は一度部屋に戻って支度を整えたあとミワの防具もミワに装備させて村の外に出る。

 最初はミワがるんるん気分で歩いているのを見ていただけだったがどうにも様子がおかしい。ガルガーラうさぎはだいたいブライトの村の外から出てすぐにいるはずだ。たまに村に紛れ込んでくるくらいだからな。こんなにいないのは様子がおかしい。それに狙うなら村に入って来たのを仕留めればいいのに。

 そんなことを思いながら歩き続けて数分ミワがガルガーラうさぎを発見し


「兄様!あれがガルガーラうさぎ?」

「そうだよ。それじゃあいつを狩って村に戻ろうか」


 俺はガルガーラうさぎを仕留めるために魔法をうとうとすると誰かに襲われたのか背後から攻撃を受ける。

 しまった。魔法に意識を集中しすぎた。ミワは。

 薄れゆく意識の中ミワの姿を見るとミワも知らない冒険者?のようなやつに気絶させられ誰かに担がれているのを見て俺もそこで意識が途絶えた。




「こいつらを俺たちは亜人の村の近くにまで捨てればいいんですね兄貴」

「そうだ。それがドーマ家からの依頼だ。速やかに済ませるぞ」


 キナとミワを気絶させた2人の冒険者はドーマ家の誰かにより2人を亜人の村に連れて行くのが目的だった。

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