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赤髪の女 2

「それでお前が行くとして修練場は誰がみるんだ?誰もいなくてゴブゴブリンに武器をひたすら振らせるなど可哀想ではないか?」


 俺はシュラに聞くとシュラは


「勿論残していくよ。師匠を。師匠にはここのことはすでに頼んであるから早く行こう」


 シュラが俺に言うと俺は少し「はぁ」とため息をついて


「ホワッツが気の毒な気もするがまぁホワッツがいいならそれでいいか。じゃオルゴロス。アザトス村まで空間を繋げてくれ」


 俺はオルゴロスに頼むとオルゴロスは空間魔法でアザトス村前にまで繋げ、俺たちはオルゴロスの開いた空間魔法を通り抜けアザトス村付近に着く。


「さて。それじゃギルドに向かうか4人とも。あ、しかしシュラは」

「構わないよ。俺は登録する気はないから。ギルドのことは主人達に任せるよ。今日はとりあえず今のアザトス村がどんな状態かを見たいんだ」


 シュラは俺たちに言うと俺はとりあえず村に入ってまっすぐギルドに向かう。ギルドの前には髪が赤いセミロングの女性が立っていた。


「あの。ちょっといいかしら?」

「あ、はい。なんでしょう?」


 綺麗な赤い髪の人だな。俺に話しかけるってことは何かあるのかな?


「今ギルドの中に入ろうとする人達全員に聞いているのだけど」

「あ、はい。なんでしょう」

「バーカスを倒したのは貴方かしら?」


 バーカスのことを聞いてくるということはこいつ、ザトスが俺たちにしむけててきた部下か?


「勘違いしないで。私はアドスの命令でバーカスを倒したやつを狙っているわけじゃないから。メギスの命令で動いてるのよ。癪だけどね。で身構えたということはあなた達がクロでいいのかしら?」


 赤髪の女が俺たちに言うと俺は


「そうだな。あんたがちゃんと名乗ってくれたら教えてもいいよ」

「私?私はヨトリ。これでいい?それじゃあんたら始末してあげるから村の外に出なさい」


 ヨトリと名乗った女は俺たちに村の外に出るように言う。なんだこいつ。村に気をつかっているのか?本当にバーカスの仲間なのか?


「私はバーカスとかとは違って正々堂々とやる派なの。それにギルドは大事な建物だし村の人に迷惑をかけるのもだめでしょ。だから外。わかった?」

「あ、ああ。助かる」


 助かるには助かるがリアクションに困るなぁ。俺はヨトリについていきながらも思っていた。

 村から出てさらに村の外にある森の昨日オルゴロスが空間魔法で幻の大地に木を送って木が無くなった場所にまで移動する。


「な、なんでここだけ木がないのかしら。まぁいいわ。こういう広いスペースがあると助かるし」


 ヨトリはそう言うと水魔法を急に俺に向けて放ち、その水魔法をシュラが俺の前に立って防いだ。

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