3年後
「私、昔から考えていたことがあって。急なんだけど私冒険者になろうと思ってるんだ」
ジュナが12歳になった誕生日、俺がジュナをお祝いしているとジュナは自分の夢を語る。たしかにジュナはこんな小さな村で終わっていい人間じゃない。冒険者になるのも大賛成。でも俺が
「わかってる。キナを置いていくのは嫌だよ。でもまだ7歳のキナを連れ出して一緒に行くのは私にはまだ無理。だから先に行っているから私においついて欲しいの。12歳になったら村から出て私を探してほしい。その間に私は冒険者で名をあげてキナに昔助けられた恩返しがしたいの」
「恩返しならもう充分。それに俺は5属性全部の魔法が使える。だから俺を連れていっても」
「だーめ。たまにはお姉さんらしいことさせて欲しいから私のわがまま。聞いて欲しいな」
ジュナは俺にいい、俺は黙ってしまう。俺は7歳になってすぐに魔法の適性検査を受けた。魔法が使えるようになるのは基本7歳かららしい。そして俺は見事5属性使えることがわかり家族にはさらに不気味がられた。これもおそらくは女神様の加護なんだろう。身体能力も普通の7歳児の何倍もある。これも女神様の加護。だと思う。
「・・・わかったよ。ジュナ。そのかわり絶対に死なないと約束して」
「当たり前よ。私を誰だと思ってるの。2つの属性魔法が使えるジュナ様よ!安心しなさい!」
ジュナは俺にいうと俺はジュナにいつ旅立つかを聞くとジュナは
「明日にでも旅立つは。そしてこれ以上会うと私覚悟が鈍るかもだからキナと次に会うのは私が冒険者で有名になってからよ」
「そう、か。わかった。ジュナ。頑張ってね!」
ジュナは「ありがとう」と言ってその日は誕生日のお祝いだけして俺はジュナと別れた。
この3年でもう一つ変わったことがある。それはミワだ。俺はミワと普通に遊ぶようになっていた。理由は簡単。ミワは1年前、急に魔法が使えるようになり自分できってしまった傷を瞬時に魔法で癒していた。無詠唱?というやつだろうか。とりあえず治れと思ったら魔法が発動したらしい。その日からミワも迫害されるようになり俺に懐くようになって1年。ジュナとも遊び、今日も一緒にジュナのお祝いをしようと思っていたがジュナが「ミワちゃんは連れてこないで」というからミワには留守番を頼んでいた。
「お疲れ様!兄様!」
「おう。ミワ。ただいま。いい子にしてたか?」
「うん!」と可愛く頷くミワ。いやー。最初の頃は頭撫でたりするのにも恐怖があって泣かれたりしていたけど今はだいぶ慣れてきたな。流石に1年も経てばこうなるか。
俺はミワを見ながら思っているとミワは無邪気に俺に笑顔を向けてきた。