表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/270

赤髪の女

 一方キナ達が幻の大地に帰った後アザトス村ギルド本部付近にあるザトスの家では


「クソが!ガースのやろう!バーカスのやつ連れて帰って来ねえじゃないか!」


 アドス・ザトスはいらつきのあまり家の中で暴れ回る。


「何を暴れているの。しょーもない」


 ザトスの家の隅にいた女はアドスに言う。


「うるさいぞ!ヨトリ!お前の連れてきた冒険者だろうが!」


 アドスは家の隅にいた女、ヨトリに怒鳴る。ヨトリは髪が長く綺麗な赤い髪をした女で体型も普通。


「知らないわよ。適当に募集したら集まった2人なんだから。やられたならやられたでその程度だったって話でしょ」

「け!こっちは金払ってやとってんだぞ!中途半端なやつ連れてくるんじゃねぇよ!」


 アドスはヨトリに怒鳴り続けるとヨトリは


「うるっさいわね。なら私がいくわよ。それでいいんでしょ。全く。いい歳した男がみっともなく喚き散らして情けないわほんとに」


 ヨトリがあきれているとザトスの家に杖を持った少し小柄な女が帰ってきて


「ただいま戻りました。アドス様」

「おう!帰ったかメイギス卿!それでどうだった?」

「そうですね。私の予想通りでしたよ。バーカスは敵に囚われ、ガースは殺されたようです。ガースが殺されたことは予想外でしたが。遺体も見当たりませんし」

「な、遺体がないのにしんだのがわかるのか?」

「ガースが戦っているのを見た人がアザトス村にいたらしいですからその方に聞きました。ガースは体を砂に変えられ骨も残っていないようです。見たものはかなり怯えていました」


 メイギスはアドスに言った後にヨトリの方に振り向き


「ヨトリ。私はあなたは信用しているし腕もかっているからあなたなら勝てると信じてるわ」

「・・・そうね。あなたならそういうと思ったわ。ウォルト。まぁ私が明日行くからあなたは休んでなさい」


 ヨトリはそれだけ言うとザトスの家から出て行った。


「全く奴は。扱いづらくてならないよ。メイギス卿がどうしても奴も連れていくと言うから」

「すいません。ですがヨトリなら必ずやってくれます。相手の実力はいかほどかは知りませんけど私は彼女が戦いで負けるところを見たところがありませんから」


 ウォルトはアドスに言うとアドスは


「メイギス卿がそこまで言うなら期待して待とうか」


 ウォルトは首を立てにふり、アドスはヨトリからの朗報を待つことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ