赤髪の女
一方キナ達が幻の大地に帰った後アザトス村ギルド本部付近にあるザトスの家では
「クソが!ガースのやろう!バーカスのやつ連れて帰って来ねえじゃないか!」
アドス・ザトスはいらつきのあまり家の中で暴れ回る。
「何を暴れているの。しょーもない」
ザトスの家の隅にいた女はアドスに言う。
「うるさいぞ!ヨトリ!お前の連れてきた冒険者だろうが!」
アドスは家の隅にいた女、ヨトリに怒鳴る。ヨトリは髪が長く綺麗な赤い髪をした女で体型も普通。
「知らないわよ。適当に募集したら集まった2人なんだから。やられたならやられたでその程度だったって話でしょ」
「け!こっちは金払ってやとってんだぞ!中途半端なやつ連れてくるんじゃねぇよ!」
アドスはヨトリに怒鳴り続けるとヨトリは
「うるっさいわね。なら私がいくわよ。それでいいんでしょ。全く。いい歳した男がみっともなく喚き散らして情けないわほんとに」
ヨトリがあきれているとザトスの家に杖を持った少し小柄な女が帰ってきて
「ただいま戻りました。アドス様」
「おう!帰ったかメイギス卿!それでどうだった?」
「そうですね。私の予想通りでしたよ。バーカスは敵に囚われ、ガースは殺されたようです。ガースが殺されたことは予想外でしたが。遺体も見当たりませんし」
「な、遺体がないのにしんだのがわかるのか?」
「ガースが戦っているのを見た人がアザトス村にいたらしいですからその方に聞きました。ガースは体を砂に変えられ骨も残っていないようです。見たものはかなり怯えていました」
メイギスはアドスに言った後にヨトリの方に振り向き
「ヨトリ。私はあなたは信用しているし腕もかっているからあなたなら勝てると信じてるわ」
「・・・そうね。あなたならそういうと思ったわ。ウォルト。まぁ私が明日行くからあなたは休んでなさい」
ヨトリはそれだけ言うとザトスの家から出て行った。
「全く奴は。扱いづらくてならないよ。メイギス卿がどうしても奴も連れていくと言うから」
「すいません。ですがヨトリなら必ずやってくれます。相手の実力はいかほどかは知りませんけど私は彼女が戦いで負けるところを見たところがありませんから」
ウォルトはアドスに言うとアドスは
「メイギス卿がそこまで言うなら期待して待とうか」
ウォルトは首を立てにふり、アドスはヨトリからの朗報を待つことにした。




