表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/270

幻の大地の5年

「もう。主人様は。まぁありがとう。後は若に任せますわ」


 マムラはそれだけ言うと俺のもとから離れていき俺はキスキルにあらためて聞く。


「キスキル。この5年間で幻の大地でのことを教えてくれ」


 俺はキスキルに言うとキスキルは「了解です」の頭を下げ


「そうですね。まずゴブゴブリンが100匹ほどこの幻の大地に移住しました。地龍様が連れて来ましたね」

「それはチドラから聞いたから他には?」

「他ですとラガーオークはこの都市の発展。マムラ姉さんは先程言っていたスパイの訓練をゴブゴブリンに、クロック殿は工房をつくって幻の大地に落ちて来た木で今は武器の加工や家を建てる木材に加工してくれたりしています。シルキー殿は診療所を開いてこの幻の大地に住む亜人の健康管理、シュラ様とホワッツ様は兵士の強化ですね。これも主にゴブゴブリンが今のところ主体となっております」

「ふむ。なるほど色々作ったんだな。この都市まだ市場みたいな感じだけど」


 俺はキスキルに言うとキスキルは


「あまり市場は力を入れていませんからね。私達はそんな商売をしなくていいですから。譲り合いで生きていけばいいだけです」

「食料はどうなっているんだ?」


 俺がキスキルに聞くとキスキルは


「食料は安定していますよ。この5年でこの前この大地に落ちてきた木以外にも果物がなる木がありますから」

「果物ができているのか?見せてくれ」


 俺はキスキルに言うとキスキルは市場の方に行って商品を少しもらってきて木になっていたらしい果物を俺に見せる。


「まずこれはアオリン。この果物は青い果実でそのまま食べれば酸っぱいですが中身の青い汁をとって皮だけで食べればとでも美味しいです」


 アオリンか。俺が転生してくる前で言えば見た目はりんごに似ているな。しかし普通のリンゴと違って色が青色だ。

 俺がアオリンを見ている間に次の果物をキスキルは俺に見せる。


「次にこれはツイチェリーです」


 ツイチェリー。さくらんぼのような形の果物か。これは見た目とか一緒だな。


「これはこのまま食べるのがベストです。逆に調理をすると不味くなります」


 ・・・変わった食いもんだな。としか思えなかった。


「そして最後にこれは滅多にとれない希少果物!ミーカンです!」


 ミーカンってみかんじゃないか。なんでのばしぼういれてんの?みかんでよくね?


「これは調理してもうまい、そのまま食べてもうまい、スパイスにしてもうまい。まさに貧困の味方です!」


 キスキルは目を輝かせながらミーカンについて説明した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ