マムラの鍛えたスパイ
「そうか。やはりメイギスが関係あるのか」
シュラは俺に言うとマムラに
「やはりお前の情報通りだな。マムラ」
「もちろんよ。私の育てたドMスパイは素晴らしいのよ。正体がバレたとしても相手をどんびかせてうちに帰ってくるんだから」
ドMスパイ?それなんだ?
「説明しましょう。ドMスパイは普通のスパイとは変わりありませんけどもしも正体がバレた場合相手に拷問される前提での特訓に特化してありもし正体がバレても、そうね。もっと!もっと!とか痛みに快楽を感じるようにしてあるわ。もしも殺された場合は私自らそいつらに報復するけどね。ここ何年かで私の調教したスパイが何人か殺されましたけどオルゴロスに頼んでその村につなげてもらい私自ら殺してやりましたわ」
え、何年かで他の村に?というかそんなことしてたのオルゴロスからきいてないんだが?
「すいません主人。マムラ姉さんに主人には黙っていろといわれたので。後幻の大地からマムラを送り出したりはしましたが主人がキューブで登録しなければその付近にまで空間魔法を繋げることはできませんので」
俺の考えをよむかのようにオルゴロスはマムラがスパイを放った村の付近に送れないことをいう。
「お前ら。今度から報連相してくれよ」
「報連相?」
俺の言葉に周りが驚く。こいつら、報連相知らないのか?まさかのミワも知らないとは。
「そのままの意味だよ。報は報告。連は連絡。相は相談。わかったな?」
俺が周りの奴らに説明した後に言うと「はーい」と返事をする。本当にわかったんだろうか?はぁー。ため息しか出ないよ。今度から頭の中よむ加護身内にもつかおうかな。あまり身内は疑いたくはないんだが。
「これからは気をつけるわよ。私としても主人様のことを思ってしたことですから。情報はあって損はないからね。本当は帝国の方で私の娘や、私達を閉じ込めた奴らを調べたかったのだけどどうやら亜人に対する結界が張られているみたいね」
亜人に対する結界、ね。それがわかっただけでも充分だと思うが。
「今は目の前のことに集中しよう。わかったな?」
「わかったわよ。スパイを使う場合主人様に許可をとればいいのね」
「そうだ。お前のことも心配になるからあまり無理はするな。わかったか?マムラ」
俺はマムラに言うとマムラは少し驚いた顔で
「私のことを心配してくれてるんですか?主人様」
「当たり前だろ。お前たちザオーガのみんなは大事だ。俺を裏切らない限りな」
俺が言うとなぜかマムラは照れていた。ん?今のに照れる要素はあるのか?




