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亜人都市

「詳細についてはまた後日説明するから今日はこの地下拠点の空いている部屋を使うといい」


 マーズは涙を拭った後にあらためて俺たちにいう。


「いや。俺は帰る場所があるから今日は帰るよ。それでは」


 俺たち4人がマーズの部屋から出ようとするとマーズは


「悪いがここから出てくれないか?入り口から出られるとどこから入ったかをザトスの奴らにバレるからな」


 マーズは部屋にある隠し扉のようなものを開いて俺たちに言う。


「ここから出ればアザトス村の入り口前に出られるはずだ」

「わかった。ありがとう」

「いやこちらこそすいません。このような形でおくりかえすなど。協力を頼んでおきながら」

「構わないさ。さ、行くぞミワ、チドラ、オルゴロス」


 俺たちはマーズの部屋の隠し通路から地上へと出た。

 マーズの部屋を出て数分後にやっと地上に着く。


「ふぅ。意外と登ったな」

「そうですね。ですが主人はそんなに疲れていないでしょう?」


 ・・・言われてみればたしかにそんなに辛くはない。これも女神様からいただいた加護のおかげか。


「主人。幻の大地に帰るのですか?」

「ああ。5年ぶりに帰ろうかな。正直何年かぶりに行くのは楽しみでもあるからな」


 俺はオルゴロスに言うとオルゴロスは


「たまには帰ってあげてくださいよ。だいたい3日に1回くらいは。5年もあけたら何かを決めるのに主人の判断をあおがねばいけないのにキスキルがなんとか決めて頭を悩ませていましたよ」


 あー。それは悪いことをしたな。キスキルには謝らないといけないな。


「それじゃ空間魔法で開けるのでその間にここと幻の大地を繋げておいてください。いつでも来られるように」


 俺は「了解」とオルゴロスにいい、キューブを出してアザトス村入り口で登録する。


「それでは開きますから私の後に続いてくれ」


 オルゴロスは空間魔法で幻の大地と繋げて俺とミワ、チドラも俺の後に続いて入った。




 こ、こ、こ、これは


「な、な、な、なんじゃこりゃぁぁぁ!」


 思わず俺は目の前の光景に叫んでしまう。嘘だろ。5年で5年前はやっすい市場見たいな程度だったのに5年でまさか、まさか!


「村レベル超えて都市レベルじゃねえかこれ!」


 目の前にあるでかい門に驚く。門の前には見慣れない亜人が立っていた。あれがチドラの連れて来たゴブゴブリンか?


「人間!ここはキスキル様が納める亜人都市キナに何のようだ!」


 おい。なんで都市の名前が俺の名前なんだ。キスキルに文句言ってやる。

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