ゴマゴリラ討伐
俺たちはチドラを置いて行った後村の入り口にいたマーズと合流する。
「よお旅人さん。ギルドに登録はできたかい?」
「ああ。できたよ。これは手土産だ」
俺はマーズにバーカスを渡すとマーズが
「こ、こいつは大剣のバーカスじゃないか。あんたらがやったのかい?」
精神が壊れている状態のバーカスをさして俺に聞くマーズ。
「こいつは俺がやったわけではないがミワとチドラがやった」
「す、すごいですね。俺たちこいつには好き勝手やられていてお手上げだったんですよ」
こいつに好き勝手か。俺たちからすれば弱かったがやはりアザトス村の村人からすればこいつは強かったんだろうな。
「俺たちは今からゴマゴリラの討伐に向かう。だからこいつは預けて行くな」
「あ、待って。今からゴマゴリラの討伐じゃ3日はかかりますよ。今日の夜の約束は」
「安心しろ。遅れはするかもしれんがちゃんと夜にまたここにくるから」
俺はマーズに言ってバーカスを置いてゴマゴリラ討伐のために村から出るとチドラが村の外ですでに待っていた。
「早かったじゃないか」
「ふ。あの程度我にかかればぞうさもない。それでゴマゴリラを討伐しに行くのですか主人」
「ああ。さっさとすませて夜にはまたマーズのとこに向かうぞ」
俺たちはアザトス村の近くにある森に入りゴマゴリラを探す。俺が女神様から貰った探索の加護で魔物は簡単に発見できるがこれを使えば3人の成長が見れないからな。使うべきか使わないべきか。
「主人ここら辺の障害物全部私の開いた空間に入れていいの?」
「構わんが・・・。あ!なら幻の大地に送るといい。みんな喜ぶだろ?」
俺はオルゴロスに提案するとオルゴロスは
「喜ぶかどうかはわかりませんが・・・。なんせ幻の大地は主人の魔力で5年前より発展していますから」
え?マジで?俺そこまで魔力注いでないぞ?幻の大地をキープするくらいにしか注いでいないが?
俺はオルゴロスの言葉に驚いていた。
「ではこの森の木をほとんど幻の大地に送りますね」
オルゴロスは木を空間魔法で消滅させて幻の大地へと送る。
オルゴロスは作業を続けて数分後体中にゴマのような点々模様のゴリラが現れた。おそらくあれがゴマゴリラだろうな。
「それじゃ一発でしとめたいから。そりゃ!」
俺は無詠唱で風魔法のウインド・カッターでゴマゴリラの首を綺麗に切断する。よし、まずは一匹。
「お見事です兄様!オルゴロス!チドラ!あんたら2人もしっかりしなさい!」
ミワはチドラとオルゴロスに命令する。まぁ俺の妹は切断系はダメだからなぁ。補助なら上手いからいいんだが。




