表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/270

友達

「あなた凄いわね。2歳児なのに歳上の村の子供達をやっつけるなんて」


 ジュナは俺にいう。まぁそれについては俺も驚いている、というよりは男の弱点を蹴り上げてやれば問題はないだろう。


「キナ。お願いがあるんだけど」

「ん?なんですかジュナさん」

「ジュナでいいわよ。その。私、魔法の属性適性が2つあって村のみんなが不気味がって私を化け物とかいうの」

「へ、へー。そうなんですか」


 魔法適性の属性が2つあることは頭の中を見て知っているが知らないふりで返事をする。


「それでみんな私から離れていって友達がいなくなったの。だから、私と友達になってくれない?」

「俺は5歳年下ですけどいいんですか?それにそんなことをいうなら兄も俺のことを気持ち悪いと思っていますよ」


 俺がジュナに言うとジュナは笑顔で


「歳は気にしないしそれに私もアルバーラはあまり好きじゃないからいいの。俺がドーマ家の長男だー!とか言って女に自慢してるのきもいし」


 兄よ。そんなくだらないことをしていたのか・・・。弟は恥ずかしいです。


「それで友達になってくれる?」

「もちろん。俺も友達が欲しかったんです。ありがとう。ジュナ」


 俺は握手をするために手を出すと喜んでジュナは手を握ってくれた。ああ。女の手ってこんな柔らかいんだ。母の手とか生まれてから握ったことないからなぁ。

 そんなことを思いながら俺はジュナと友達になり、4歳児になるまで俺はジュナと村でたくさん2人で遊んだ。

 ジュナは2歳の俺にたくさんのことを教えてくれた。薬草のこと、回復魔法。そして火の魔法や水の魔法を見せてくれたりもした。現実にリアルで見た魔法は最高だなと思いながらジュナの魔法を見ていた。


「2年も経つのははやいね。私達特に変わった遊びとかもしてないのにね」

「そうだね。2人で勉強とか読書したりとか追いかけっことかそんなことしかしてないのにな」


 俺とジュナは本当に変わったことはしていない。それほどまでにジュナと会っての2年は凄く楽しかった。

 そんな俺たちにも最近悩みができていた。それはうちの妹、ミワだ。


「キナの妹のミワちゃんかな。あの娘も私達と遊びたがってるの?」

「そうなんだよ。兄さんと父さん達は俺に関わらせないようにしているんだけど・・・」


 4歳になった俺は兄を兄さん、父、母を父さん、母さんと呼ぶようになっていた。妹のミワは俺にかまいたがっているが兄さん達は俺をミワと関わらせないようにしていた。まぁ俺もミワのこと少し怖いから好都合なんだが。


「私は別にキナがミワちゃんを入れて私達と遊びたいなら私は気にはしないけど」


 ジュナは俺にいうが俺はそれはなーとうーむと考えていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ