次の行き先
「主人!大丈夫ですか!魔力は大量に持っていかれていませんか!」
チドラが俺に近づいて言う。ん?想像していたより魔力の減り?かはわからんが脱力感はないな。
「安心しろ主人。私が主人と契約したことにより魔力はこの大地に注いであるものでまかなえる。ここから外に出る場合はある程度の魔力を注いでもらわないとだめだが」
オルゴロスは幼い少女の見た目で俺にいい、チドラはオルゴロスの頭を撫でながら
「わきまえているではないか。空間の厄災。そうだ主人の魔力には極力頼らないようにせねばな!」
「おい。子供扱いするな。私の見た目はこんな幼子とはいえ結構長生きはしているんだぞ私は」
オルゴロスはチドラの手を払って言うとチドラは「悪い悪い」と謝る。
「それでこれからどうするんだ主人」
オルゴロスは俺に聞くと
「どうするんだって何がだよ」
「どこを目的として進むのか聞いている。私はメギスがその場所にいれば戦う気でいるからな」
「ふーむそうだな。チドラは何か案はあるか?」
「何か案はあるかと言われましても・・・。ではホワッツ達が目的としている帝国に向かうとしましょう」
チドラが言うと俺は「そうしよう」と答え、シュラは
「いえ。帝国に向かうのは嬉しいですが俺的には戦力が欲しいです」
「戦力が欲しいか。心当たりがあるのか?」
俺はシュラに聞くとシュラは頷き
「ここから何年かかるかは分かりませんがもっとも近い人間の村でアザトス村があります。そこの人間はギルドに属していて俺の見知った顔も多いです。彼らが俺たちをはめたのかを確認しはめていなければ仲間にするべきと俺は考えています」
アザトス村か聞いたことはないな。しかし人間のいる村に行くのは確かにいいな。俺がいなくなってのブライト村のことも聞きたいし兄さんがどうしているかも知りたいからな。何よりミワを家に帰さねば。この幻の大地に国をつくるのはいいがミワは住むことを決めたわけではないからな。
俺はシュラの提案にのることにする。
「しかしアザトス村だっけか?昔はどうやって行っていたんだ?」
「昔は帝国の奴らが迎えに来ていた。俺達ザオーガの里にな。確かそいつ魔法使いの名はオルガルト?だったかな。帝国ではかなりの魔法使いらしいぞ」
オルガルトか。忘れないでおこう。シュラが言うほどの人間ならばそれなりに強いのは確かだからな。それじゃ行き先は決まった。目指すはアザトス村だ!
俺達は進路を決め、幻の大地にて準備をととのた後に幻の大地の管理をまたキスキルに任せ、幻の大地を後にした。




