鬼人
「わしを帝国に。アラクスウ帝国に連れて行ってはくれないかのう。わしらは奴らに雇われていたんじゃがわしらが奴らの依頼を受けている間里を滅ぼされ帰ってきた瞬間わしらはあの空間に閉じ込められた。地龍様がいなければわしらはあの空間から出られなんだ」
「でられなかった?普通に気配を感じたが?」
俺はホワッツに言うと
「それはわしが気づいてもらうよう気配を出しておったからのう。先に若がでしゃばるとは思わなんだが」
「そ、それはすいません。師匠。あの閉鎖された空間からでられると思うとつい。それに出たら目の前に人間がいたものですから」
「過ぎたことはもう良いのじゃ。それで人間。わしをアラクスウ帝国に連れて行ってくれるのか?」
ホワッツは俺に聞き、俺はチドラに相談する。
「なぁどうしたらいい?」
「主人が決めていいですよ。我はただ主人に仲間にした方が良いと意見を出しましたから。ただホワッツだけだと他のザオーガはどう思うかわかりませんがな」
俺はシュラを見るとシュラは俺のことを睨む。
「正直俺は師匠がこいつらについて行くというなら止めはしないけどアラクスウ帝国を壊しに行くなら俺も同行しよう。他の3人もきっと気持ちは同じはずだ。俺が説得してくる」
シュラはそう言って空間に戻っていく。待て。俺はまだお前は帝国に送るとは一言も。
「主人。我からの意見ですが。何人間の街に向かうなら帝国に着くのは当然のことなのでザオーガを受け入れましょう」
「・・・まぁそうだな。空間に閉じ込められていたとか可哀想だしこいつらにはやった本人らを殺す権利もあるからな」
俺はホワッツに「いいだろう」と答えるとホワッツは
「ありがとうございますじゃ。わしも地龍様同様あなた様を主人と呼ばせていただきます。この老鬼、帝国に復讐させていただけるならばなんでもやりますからのう」
ホワッツが俺に跪いた後チドラの開いた空間からシュラ、そしてその後に3体の角を生やした男1人と女2人が現れた。
「皆来たか。若。説得できたのかのう?」
「ああ。一応。ほらみんな自己紹介だ。これから俺たちが仕える主人だ。人間だが安心しろ。こいつは俺たちの思うようなゲスな人間ではない。さっきも説明したがアラクスウ帝国に復讐する機会をくれるんだからな」
シュラは3人の鬼人に説明すると肌の黒い角を生やした男が俺の前にくる。




