赤い鬼
「ザオーガの里どころか亜人の姿すら見えないぞ?チドラの指す方角には」
「そんなはずありませぬ!10年前と変わっていなければあそこにザオーガの里は」
チドラは走って自分がさした方角に向かい、俺とミワはチドラを追いかける。
チドラが止まった場所に着くとチドラは驚いており
「まさかそんな。里がありませぬ!」
「だからないって言ったろ全く」
俺はチドラを見て「はぁー」とため息を着くと近くから誰かがいる気配を感じる。
「チドラ」
「ああ。主人。誰かが我らを狙っているね。しかもこれは。なるほど。主人では失礼して」
チドラは急に何もない場所を「ふんっ!」と殴ると何もない場所にヒビが入りパリーんとわれる。チドラが殴った場所から角が頭に生えた赤い体の男が現れ
「貴様ら。何奴だ。我らザオーガの里に何用だ」
「ほら!主人ありましたよ!ザオーガの里!」
角が生えた赤い体の男がこちらに剣を向けて
「貴様ら人間が我らの里に近づいていいと思うな!」
角が生えた赤い体の男はチドラに斬りかかるとチドラはそれをいとも簡単に受け止め
「なぜ攻撃してくる。我は貴様らザオーガと話がしたいだけだぞ」
「は!人間がよくほざく!我々ザオーガを利用するだけ利用して殺しまくったくせによう!」
「は?なんの話だ?我はそんなこと知らんぞ?」
会話が全く噛み合ってない2人。利用するだけ利用して殺した?なんの話だ?
「その話詳しく聞かせてもらえないだろうか?」
俺は角が生えた赤い体の男に聞くと男の答えは
「人間に話すことなどない!聞きたければ我を倒すことだな!この赤鬼と呼ばれたシュラ・オーガをな!」
シュラと名乗った男はチドラを蹴り飛ばした後次に俺に斬りかかり、俺はシュラの攻撃を避ける。避けた後にチドラ直伝の
「ロックパンチ!」
岩を拳に固めて修羅のシュラを殴る。シュラは俺の攻撃を受けて平然としていた。
「こんなパンチ効かないな。師匠の攻撃の方がよほどきくね!」
「ならとことんお見舞いしてやるよ。とりゃりゃりゃりゃー!」
俺は両手の拳に岩をまとってシュラを殴り続ける。
「きかぬきかぬきーかーぬ!」
シュラは笑いながら俺の攻撃を受けている。こいつまさかドMか?ならば、あまり本気は出さない方がいいとチドラには言われたが仕方ない。俺は拳から岩を落とすと
「お?諦めたのか?ならこち」
シュラが喋っている途中で俺は容赦なく顔面を80%くらいの力で殴った。




