8歳になったキナ
「なぜだ!なぜこのようなことを。わしらザオーガは貴様ら人間と対等の関係を結んでいたはずだ!」
体の白いザオーガがザオーガの里を襲う人間に言うと襲っていた人間は
「対等?笑わせんなよ。お前らが戦闘でつかえるから生かしておいてやっただけのこと。私達の帝国、アクラスウ帝国に派遣されているザオーガ以外は根絶やしにする。これは帝王であるアクラスウ6世様が決めたこと。よって死ね!」
男はザオーガに魔法を放つと白い体のザオーガは
「き、さまら人間は、必ず、必ず呪い殺してくれるぅぅぅ」
こうしてザオーガの里は何者かに奇襲され、里は滅んでしまう。なおキナ達がザオーガの里に着くのはこのできごとが起きて一年後の話である。
俺たちはザオーガの里に向かいながら魔法の修行などをし一年。俺はチドラのおかげで土属性魔法はそれなりに使えるようになったし応用の仕方もそれなりに教わった。そして女神様の加護である身体能力の強化の加減についてもチドラに教わり、ある程度の手加減も覚えた。
「しかし、主人の溢れ出る魔力は抑えられているのは不思議ですが実際あまり抑えている意味はありませんね。手加減しようとしてもやはり無意識にでしょうか。まだ威力が強すぎます。我でさえミワ様に治していただかなければ正直もうくたばっていたかもしれませぬ」
チドラは俺にいいながらミワに視線を送る。
ミワもこの一年何もしなかったわけではなく俺がチドラとの修行を終えた後にミワがチドラと修行し、ミワはある程度の戦闘能力が見についていた。
「ふ。お互い様よ。私はあんたに鍛えてもらってたんだから治すのは当たり前。むしろ人として普通よ普通」
ミワはチドラに礼を言うとチドラは涙を流しながら
「いやぁ。ほんと大変でしたよ。我の胸がミワ様に触れた瞬間ミワ様は我の胸を潰しにかかりますゆえ。あれ本当に痛いですから」
「ふん。地龍ともあろうものがそんな胸潰されそうになったからって何回も泣きそうな顔するもんじゃないよ。それに私に胸を当てるあんたが悪い」
ちなみにミワの胸部は1年前と比べてあまり変わらない平らな方である。俺がミワの胸部あたりを見ているとミワは俺を睨んで
「に・い・さ・ま?どこを見ているんですか?」
「え?いや可愛い妹の可愛い顔を見ているんじゃないか」
ミワは顔を赤らめながら照れ、チドラは
「主人もう少しでザオーガの里に着きますぞ」
チドラが指を刺す方角を見るが里らしきものは全く見えない。あ、俺一応女神様の加護だと思うけどわりと遠くまで見える視力だから。疲れるからあんまつかわないだけよ!
 




