旅立ち
「キスキル。お主に頼みがある」
ラガーオークが家を建てる土地を決めたあたりにキスキルは混じって作業をしていた。
「チドラ様にキナ様。どうなされました?」
俺のこと様呼びになってるよ。まぁいいが
俺はキスキルの呼び方に悩んでいるとミワはキスキルに近づき
「キスキルさん。私もいますよ」
「もちろん。忘れていませんよミワ様。ミワ様はキナ様にべったりでございますから」
「ふ。よくわかっているじゃない」
ミワが胸を張ってふんすっ!と鼻息を荒くしている。なんだこの可愛い妹は。
「それでチドラ様。どうなされましたか?」
「ふむ。我と主人と主人の妹の3人で外に出てザオーガの里に向かおうと考えているのだが、幻の大地から離れなければならない。我らがいない間ここの管理を任せたいのだが」
「そ、そんな大層な役割を私にですか?集落の長ではダメなのですか?」
キスキルはラガーオークの長を指差して言うとチドラは首を横に振り
「ラガーオークの長はもう歳であろう。それにゆうじの際はお主のような若いラガーオークの方が良いと思ってな」
「そのような。私はラガーオークの中でも普通くらいの存在。もっと強気ものなら長の護衛とか」
「我はお前が良いのだ。ダメか?」
チドラはキスキルを見つめるとキスキルは
「仕方ありませんな。チドラ様の頼みです。私のできる限りを尽くしましょう」
「頼むぞキスキル」
俺たちはキスキルに幻の大地を任せ、幻の大地から出る。
「さてこの祠からさらに北を目指しましょうぞそこにザオーガの里がありますゆえ」
「そうだな。人間のいる街や王国はどれくらいあるんだ?」
俺はチドラに聞くとチドラは首を傾げて
「人間の街は歩いても最低3年はかかりまする」
は?3年?俺川でどんだけ流され、つうかどんだけ長い川に身投げしたんだよ俺!
「人間の街に行きたいなら、まぁ小さな村ならザオーガの里にありますからザオーガを仲間にしたらそこを目指しますか」
「なんだあるのか。ならそれで行こう。では向かうぞ。ザオーガの里へ」
俺たち3人はザオーガの里を目指し、道中的に襲われたり、魔法の修行をしながらザオーガの里へ向かった。
一方、ザオーガの里を目指すキナ達とは別にザオーガの里にて
「人間!貴様ぁぁぁぁ!」
ザオーガの1人体は青く、頭にツノが一本生えている男は誰かに叫ぶ。
「は!亜人如きが人間様を呼び捨てするんじゃねぇよ!人間様と呼びな!ぎゃははは!」
体の青いザオーガなげびた声で笑う人間の男に頭をハンマーのような武器で潰された。
 




