ザオーガ族
「いいのか?チドラ」
俺はチドラにラガーオーク達のことを聞くとチドラは
「ええ。かまいませぬよ。我は結界水晶で囚われていたせいでラガーオーク達が減ったのは事実ですから。彼らに選択肢を与えるのは当然です。心配なされるな。我は五龍王の一角、地龍アースラですぞ?この地に残るラガーオーク達くらいなら遠くからでも守れますゆえ」
チドラは俺に言うが割と心配そうな顔だった。チドラの顔を見ているとミワが
「兄様。私達は村には戻らないんですか?さっき追放されたみたいなことを言っていましたが私はアルバーラ兄様や父上達がそこまではしないと思うんですが」
ふむふむ。ミワが思うならまぁいいが俺的には父上も兄さんもといアルバーラは俺のことを幼少児まだ2歳の時から目障りな目を向けていたからな。ミワは魔法が早くつかえたことから後継問題で邪魔になると思ったんだろう。父上達もおそらく早く魔法がつかえたからミワはやばいよとか言えば納得するだろうからな。
「そうだね。村にはもっと俺たちが成長していっちょ前になったら戻ろうか。これは父上達なりの試練だよ。俺とミワの成長をうながすためにね」
「なるほど!流石兄様!頭いい!でもそれじゃラガーオーク達を兄様の大地に受け入れてからどうするの?」
ふむ。たしかにどうしようか。村に戻るのはまだ早いしやはり国づくりをするにしてもラガーオーク達だけでは人数は少ないだろうしな。
「では我が進言してもよろしいですか主人」
俺とミワの会話に入り込みチドラが言うと俺は「言ってみろ」とチドラに命じる。
「は!ここよりしばらく、そうですねゆっくりいきましょう。大体一年くらいかけて進んだ場所あたりに我が昔行った通りの地理ならザオーガ族の里があります」
ザオーガ?なんだそれは?ラガーオーク見たく亜人だとはわかるが想像できんぞ。
「ザオーガとは別名2本頭にツノが生えていることから鬼族とも言われています。我はそやつらを幻の大地に入れていただきたいです」
「ふむ。それはいいがザオーガはラガーオーク達とは仲良くできるのか?」
俺はチドラに聞くとチドラは首を立てにふり
「彼らは自分より強い生き物や人についていきますゆえ主人がボコボコにしてやれば問題ないかと」
チドラは親指をぐっと立てながら俺に言った。前もこいつ親指立ててたよな。たまにはへしおろうかな。
俺はチドラに近づこうとすると俺より先にミワが近づき、ミワがチドラの胸部をまた握り潰す勢いで掴みはじめた。




