女神との出会い
・・・ここは？俺は確か加奈を刺そうとした男に刺されてそのあと・・・
俺が次に目覚めた時は何もない空間で目の前に誰かが座る椅子が一つあるくらいの謎の空間だった。
「起きましたか。阿村 江」
俺の目の前にいる椅子の上に急に綺麗なドレスを着た美人の女が座っていた。
「あんたは誰だ？それにここは？俺は死んだ筈だが？」
「私はあなた方がいう女神のような存在です。そしてあなたは憐れにも残念な人生を送り最後にはあのような最後を遂げてしまいました」
「ああ。あんな妹のせいで死んでしまったなんてな。俺も最悪だよ」
女神と名乗る存在に俺は言うと女神は
「私はあなたの人生を見て来てとてもかわいそうに感じました。ですからあなたを異世界に転生させたいと思います」
「異世界に転生？なんでそんなことを？」
俺は女神に聞くと女神は
「先に言った通りあなたの人生を見て私は可哀想と感じたのです」
「女神って名乗るあんたがそんな自分勝手なことをしていいのか？それに異世界に転生したとしてもう一度あんな惨めな人生をおくる可能性が1%でもあるなら俺はまた新たな生を受ける気などない」
俺は女神に言うと女神は
「その辺は大丈夫です。私が最大限の加護を与えてあなたを転生させます。あなたにどんな災害、最悪なことが起きようともあなたには有意義な人生となることを約束しましょう」
・・・なぜだ？なぜ女神はそこまで俺にしてくれる？俺より酷い人間なんていくらでもいるはずだ。俺はまだいい方？なのではないか？
「私達にそれぞれの担当があります。私の担当のあなたはこれまで生きてきた人間の中で憐れにも憐れです。生きて来た環境が悪いわけではないのにいじめや迫害、さらには冤罪で人生工程をくずされたあげくさらにはあんな妹のせいで死んでしまうなんて。あまりにもひどすぎます。ですから私のできる限りの加護であなたを異世界に転生させます。あなたにどんな困難が起きようともあなたがちゃんと生きていけるように」
「・・・わかった。そこまで言うなら頼もうか。異世界転生。悪くはないな」
異世界転生。できるもんならしてみたかったからな。男の夢だろ？ロマンだろ？確かに不安はあるが異世界ならきっといい人生を行えるかもしれないからな。女神様が加護までつけてくれるっていうしな。
「ただし転生させた後は私はあなたに干渉することができません。どのようなことがおきようとも対処できるだけのスペックは与えるので」
女神様が言うと俺は「了解」と頷く。
「それでは第二の人生。異世界アンブラシアをお楽しみください！一応記憶を引き継いだりはできますがどうしますか？」
「もちろん引き継いででお願いします」
「わかりました。それでは良き人生を！」
俺はこうして異世界アンブラシアという世界に新たに生をうけた。
