キズガルフ
「すまんのう。主人。がらにもなくやりすぎたわい」
やりすぎどころじゃすまないだろ。敵さん死体が残ってないぞ。
俺は若干引き気味に思ったが少年ベルガルフが
「なぁじいのやつ負けやがったぞ。まじ笑えんだけど」
少年ベルガルフが言うとベルガルフの近くにいた体が傷だらけの男が
「全くなさけない。口がうまく回らなくてコミュニケーション能力がゴミクズみたいだったからせめて実力はあるから一緒いてやったというのに全く情けない話だ」
傷だらけの体の男が笑いながら言うとシュラは傷だらけの男に近づいていき
「おいてめぇ。仲間の死を笑うとはどういう神経してやがる」
「あ?亜人如きがわしに近づくな穢らわしい」
体が傷だらけの男は背中に装備していた大剣を抜いてシュラに言う。大剣を抜いた瞬間にシュラは俺に
「主人。この男の相手は俺がさせてもらう。マムラも構わねぇよな」
「ええ。構わないわ。私はそっちの少年をいじめるからいいわよ」
マムラもシュラに言うと俺は「任せた」とシュラに言う。シュラは鬼剣を抜いて
「俺の名はシュラ・ザオーガ。てめぇは?」
「亜人如きにわしの名前を教えるわけないだろ。大体わしには名前なんぞないんだよ!馬鹿が!」
体が傷だらけの男は大剣でシュラに斬りかかるとシュラは鬼剣で大剣を防ぐ。
2人が戦っている間に少年ベルガルフが俺に近づいてきて
「どうもどうも。彼を傷だらけの男とかだと呼びにくいだろ?キナ」
「そう、だな。名前を教えてくれよ」
こいつ呑気にこちらに近づいてきて。俺たちが殺そうとするかもとか思わないのか?
「大丈夫。キナは僕に手を出さないのはわかってるよー。でないとさっきの戦いじい1人にザオーガ1人でやらせる訳ないしー。まぁでもザオーガ1人に負けるじいは弱かっただけという話なんだけどね」
少年ベルガルフが言うとホワッツが少年ベルガルフに近づき
「それはわしが弱いといいたいのかのう?人間の小僧よ」
「んー。弱くはないんじゃない。強い方なんじゃないの白い鬼のおじさん」
「わかっておるならなぜわしが弱いふうな言い方をするのかのう?」
「多分白い鬼のおじさんだと僕には勝てないし、あの赤い鬼もキズガルフには勝てないよ」
少年ベルガルフがシュラと傷だらけの体の男を指していう。
「やつは、キズガルフというのか?」
「うん。体が傷だらけだからキズガルフ」




