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地龍アースラ〜目覚め〜

「・・・は?」

「え?弱くねこいつ。俺の火炎魔法でイチコロだったぞ」


 マーチがまるこげになって即死となったのを見て驚くアージン。そして近くで見ていたミワは俺に大拍手をしていた。


「流石兄様!私でもあの魔獣強そうに見えたのにいとも簡単にまるごげにするなんて。すごいよ兄様!」


 そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか


「バカな!ありえない!ありえないありえないありえない!私の魔獣がこんな、よくもわからない人間に!貴様!一体何者!」

「俺の名はキナ・ドーマだ」

「キナ・ドーマ?そんな奴名前を聞いたこともないぞ。なのにあの魔法、ありえん!貴様まさか他のメギスの奴らの手先か!私を殺しに来たのか!」


 やたらと騒ぐアージン。何をそんな騒ぐ必要がある。お前のつくった魔獣が弱すぎただけの話だろ。この女神様からの加護をうけている俺からすればな!


「くっ!だが私が今ここで貴様を殺せばいい話!」


 アージンは俺に向けて水晶を投げつけ「あ!」と言う。


「しまった!水晶を!」

「これが龍封じの結界ね」


 俺が手に取ると水晶は砕けて水晶の中に封じ込められていた地龍?が現れた。

 地龍がこちらを向いて


「人間。礼を言うぞ。我が名は地龍アースラ。五龍王の一角である」


 地龍アースラはアージンの方にむきなおり


「よくもラガーオークを我に差し出す生贄と称し、数を減らしてくれたな。我は大層怒っている。なんじ死ぬ覚悟はできておるか?」

「は、はん!地龍がなんだ!私だってメギスの弟子の1人!くらえ!岩の塊!ロックボール!」


 アージンは地龍に魔法で岩の玉をぶつけると地龍はそれをものともせずに


「この地龍に土属性の魔法を唱えるなどバカのすることよな!」


 アースラはロックボールを龍の片腕で握り潰し、そのあとアージンの体を食いちぎる。


「かっは!」

「人間の肉は不味いのう。じゃがこれも制裁じゃそのまま朽ち果てよ」

「あ、ああ、こ、こんな、こ、んな」


 下半身が食いちぎられ上半身だけになったアージンはそれだけいい残すとそのまま絶命した。


「さて。お主には礼をしたいところだが我は人間によって結界の貼られた水晶に閉じ込められたことは事実。お主は関係なくとも我は人間という存在を信用できなくなった。そこでお主、我とやりあわぬか?」


 地龍は俺に戦いを挑んできた。まぁ倒す気できたからいいんだけど俺はそれより先にキスキルを探したい。さっきから頭を読む加護を使っているがかすかにだが地龍の後ろの方角からキスキルらしいやつの声が聞こえる。

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