厄災シリーズ
「キナ。あなたまだいく場所があるんでしょ。私はミワといるから行っていいわよ」
ジュナは俺に言う。ふ。助かるぜジュナ。
俺は最後にチドラとオルゴロスを探すと2人はジゴウ村の端っこでサラスコと3人でいた。
「チドラ、オルゴロス。探したぞ」
「主人。すまんな。サラスコのことを見ていてな。あれから全く様子が変わらん。目がうつろなままで何も言わない。飯は食うのだがな」
チドラはサラスコを心配しながら言う。サラスコはどこを見ているかわからない感じの目でどこかを見ている。
「明日マゴウ村でメギスから呼び出された。多分相手は赤のメギスだ。お前らの力も借りたい。構わないか?」
「私はかまいません主人。ただ私はこの村に来てから厄災の感覚を感じます。同種の」
オルゴロスは俺に言う。厄災シリーズか。ということはまさか
「赤のメギスがサラマンルードの領域、灼熱のマグマを恐らく手に入れたということだろうな。厄災シリーズが我らの領域を探し当てていたらの話だが」
チドラが言うとオルゴロスは
「厄災シリーズと呼ばれている私の同族、多分炎龍を狙っていた厄災は炎耐性が最高値の厄災、ゴウカァだと思います」
「オルゴロスは他の厄災を知っているのか?」
俺はオルゴロスに聞くとオルゴロスは
「いえ。私がちゃんと知っているのはゴウカァくらいです。彼は厄災シリーズと呼ばれているものの実力がトップでありコミュニケーション能力が高く私のことや他の厄災シリーズに優しく接してくれていました。ですが奴がメギスと共にいるということは変わってしまったということでしょう。まだあいつとは限りませんが」
そうか。厄災シリーズもいるのか。オルゴロスは同族を相手になどしたくはないだろうし連れて行かないほうがいいのか?いや、でもオルゴロスがいなければマゴウ村のやつらを敵にするのはしんどそうだからなぁ。どうしたものか。
「主人。私のことなら気になさらず。むしろゴウカァの相手は私に命じてください」
「・・・いいのか?同族なんだろ?」
「厄災シリーズと言われればそうですが作られた親は違いますので。彼は私がおそらく厄災シリーズで倒す敵が仲間だったからこそ私に優しく接してくれていたのだと思いますから。私が厄災シリーズを裏切ったのは厄災シリーズで知られているでしょうから彼は私を容赦なく殺しに来ると思います。彼は命令には忠実でもありますから」




