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地龍の祠に住まう悪

「おやおや。こんなへんぴなところに私以外の人間が来ようとは。もの好きな人もいたものですね」


 地龍の祠にいたローブを来た杖を持つ男が俺に言う。


「貴様。何者だ。ここには地龍が祀られていると聞いたが?」

「ええ。祀られていますとも。もっとも私が魔道具の龍封じの結界でこの中に閉じ込めましたが」


 男は水晶を手に持って俺たちに見せる。魔道具とはもとより魔力のこもっている道具、魔力を込めて使う道具と2種類存在する。


「この龍封じの結界は魔力さえあれば使える魔道具。最初にある程度の魔力を使うだけで龍を封じ込めることができるのだから!ははは!」


 手に持つ水晶を見ながら男は笑う。


「私としたことが名乗るのを忘れていました。私の名はアージン・メイギス。大魔法使いである地のメギスの弟子です!どうです?驚きましたか?」


 自分の名をすごいと知らしめながら言うアージンと名乗る男。すごいも何もまず地のメギスとやらがそんな強いのかさえわからない。


「それで。ここで何をしている?ここにはラガーオークの生贄になる俺の友人がいるはずなんだが」

「ふっふっふ。たしかに亜人はさっきここに来ましたが亜人が友達?ふふふ!あまり私を笑わせないでほしいな。亜人風情が人間と友達になるなどありえない!奴らは私のような将来有望な人間につかわれべきゴミでしかないんだよ!」


 アージンは俺に唾を吐き散らしながら俺に言う。ふん。亜人みたいな名前のやつがよく言う。


「パーパー。ゴハン、マダ?」


 俺とアージンが話している間にアージンの後ろ側から体がでかい犬みたいなやつがアージンに言う。


「おーおー。マーチ。もうあのラガーオークは食べたのかい?」

「ニゲラレター。ドコニイルカ、ワカラナイー。ハヤク、ゴハンー」


 体のでかい犬がアージンに言う。なんだあれは。あんな魔物見たことない。うちにいた頃に見たガルガーラうさぎの何倍のデカさもあるぞ


「仕方のないやつだ。よし。あれを餌にしてもいいぞ」


 アージンが俺を指差して言うとでかい犬は「ゴハンー」と言って俺たちにちかづいてくる。


「こいつは私のつくった魔獣マーチ。なんでもくうバンドロドッグを改良しつくった魔獣だ。バンドロドッグはなんでも食える魔物だが生き物だけは食おうとしない。だから私がそこを改造して生き物も食うようにした。ラガーオークの生贄たちは実験のためにこいつに食わせたんだよ。どれだけくわせればどれだけ強くなるか見たくてね!今のこいつはそこら辺の冒険者じゃ倒せないくらいに強い魔獣だ!勝てても師匠くらいのものよ!さぁ人間をくらえ!マーチ!」


 マーチは俺に向けて口を開き「イタダキマス」と食べに来た瞬間に俺は口の中に火炎魔法をぶち込んでやりマーチをまるごけにした。

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